転売ヤーの胸の内「情弱のお客様、ありがとうございます!」『ねほぱほ』史上稀に見る胸クソ回!?
#NHK #転売 #ねほりんぱほりん
「むしろ、転売ヤーにありがとうと言ってほしい」と言える神経
山里が「みんな、転売ヤーに対してポジティブに捉えていない」と世の印象を3人に伝えると、タイヘイさんは持論を述べ始めた。
「私はむしろ、『転売をしてくれてありがとう』と言ってほしいなと思ってます。だって、並ばずに済んだり、本当は買えなかった物を買えたりしますよね? まあ、ちょっとマージンはもらいますけど。むしろ、ハッピーな人がいます」(タイヘイさん)
これは、転売をする者の常套句である。必要以上の金を取っておいて、「ありがとうと言ってほしい」とお礼の催促をする転売ヤー。商品を買い占め、買いにくい状況を作っておいて、なぜ感謝しなきゃならないのか? 転売ヤーが消えれば普通に買える消費者が増える……で、話は終わりのはずだが。
YOU 「私、推しとかいるんですけど、例えば、それの限定品が明日の11時に販売開始。何億人という人が待ってるわけですよ。そういうときに、みんなみたいな人がなんの感情もなく“プインッ”て買って高く売るのは困るんですけど!」
タイヘイ 「でも、基本的に品薄っていうのは供給側、メーカーが悪いんですよ。売れるTシャツは2倍作ればいいんですよ。文句言われるのは転売ヤーではなく、供給側だと思います」
山里 「でもですよ、値段のつけ方としては、すごいやりすぎてるなってところはないですか?」
タイヘイ 「いや、ないですないです。だって、プレイステーション5を10万円で買う人は、価値を感じて買ってるんですから」
「供給しないメーカーが悪い」とメーカーのせいにしているが、屁理屈である。メーカーが十分供給しても転売ヤーが買い占めるため、メーカーは正確な需要の予測ができなくなる。企業として恐いのは、生産しすぎて在庫が余ることだ。転売ヤーを意識し、想定する2倍の生産数を市場に出すわけにはいかない。需給バランスを極端化している転売ヤーが、諸悪の根源である。
匿名とはいえ、よくおおっぴらにこういうことを言えるものである。「お天道様に顔向けできない」という感覚が、彼にはないのだろうか。このメンタリティだから、転売ヤーになれたのかもしれないけれど。タイヘイさんの口ぶりからして、自らのことを「要領よく稼げてクール」と思っていそうな気がする。ひろゆきに影響を受けた子どもが、そのまま大人になったみたいな。
一方、ヒロシさんはちょっと考えが違うようだ。
「転売ヤーっていうのは、存在しなくていいんじゃないかと思う。最近流行りのポケモンとか遊戯王とかを買うとき、僕たち転売ヤーはすごく朝早くから並ぶんですよ。下手すると前日から並んだりする。でも、普通に来る親子連れは、10時オープンのお店に10時に着いたらすごい列が並んでて、呆然としながら『今から僕たちどこに並ぶの?』って。もう、買えないんですね。俺らがいなければ確実に買える人たちは存在してるので、その罪悪感はある」(ヒロシさん)
転売ヤーは転売ヤーでも、家庭を持っている人は言うことが違うようだ。
「将来的には、(転売ヤーを)辞めたいです」(ヒロシさん)
罪悪感を抱いている転売ヤーがいるという事実は、ちょっとした驚きだった。とはいえ、彼が口にしたのは「将来的には辞めたい」という言葉である。今、辞めるわけじゃない。
結局、ヒロシさんは辞めないと思う。罪を認めないクズと、罪に向き合って葛藤するクズ。なんだかんだ、同レベルである。というか、ヒロシさんは「他にお金を稼ぐ能力がないから転売をやっている」と言っていたのに、もし辞めたらその後はどうするのだろうか。
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