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今年もM-1決勝前におさらい

ツートライブがめちゃくちゃ惜しい! 元芸人が準々決勝敗退の全ネタ一言レビュー

Aマッソ、訳がわからないところまでいったしゃべくりの限界を見たい

31組目『ニッポンの社長』
独特なスタイルで、ニッポンの社長らしいシステム漫才といったところだろう。早口の関西弁の滑舌の悪さを活かし2人の温度差で笑いを起こしていたが、基本的にはあまり緩急があるネタではないので、盛り上がりが一定になってしまった。後半盛り上がるような、別の展開があればさらに良かった。

32組目『隣人』
めちゃくちゃベタな設定の漫才コントだが、ボケはベタではなくかなりくだらないボケで思わず吹き出してしまった。動きで笑わせるタイプなので、理解させるまでに多少時間がかかるボケがいくつかあったので、言葉のボケもいれてボケの量を増やしたら、絶えず笑いが起きていただろう。

33組目『マリオネットブラザーズ』
ボケが動き、それをツッコミが説明して笑いをおこしていく、というスタイル。残念ながらツッコミの井上さんはセリフに、感情がうまく乗らないタイプなので、お客さんに刺さりにくい。さらに井上さんの見た目とは違う言葉遣いをしているので、無理しているように見えてしまう。こういうネタはツッコミ次第でどうにでもなるので、声を録音してお客さんにどう聞こえているかを理解し、さらにセリフの見直しをして、ネタのパワーアップをはかってほしい。

34組目『スパイク』
スパイクも「女芸人No1決定戦THE W 2022」のファイナリストである。とても華がある2人組だが、小川さんのボケがキャラクターに合ったものと合っていないものがあり、そのせいでキャラがブレてしまって一貫性が無いように感じてしまった。小川さんはボケを“言う人”ではなく、ボケている人になったほうが良い気がする。

35組目『TCクラクション』
彼らは昨年の準々決勝で初めてネタを見て、あまりにも面白かったのでかなり印象に残っていたコンビだ。今回のネタもきちんと計算されており、拍手笑いが起きるほどウケていたのだが、なぜ準々決勝で落ちてしまったのだろう。強いて言うなら売れる人特有の、ポップさが彼らにはまだ足りないのかもしれない。

36組目『タイムキーパー』
ネタの着眼点も面白く、そして芝居も上手い。ただのボケかと思いきや、最終的にそのボケが最大の伏線となって、オチへと向かっていくのも素晴らしい。欲をいえばツッコミの安土さんはどんなボケでも処理出来そうなので、もっと細かくボケを入れて笑いの量を増やしたほうが良い。

37組目『コットン』
今年のキングオブコントでファイナルステージへ進み、漫才でも準々決勝まで勝ち上がったのは本当に凄い実力だ。今回のネタはオムニバス形式のボケだったので笑いが途切れ途切れになってしまったのが、敗退の要因では無いだろうか。コントのようにストーリーがある漫才だったら、勝ち上がっていたかもしれない。

38組目『骨付きバナナ』
独特な漫才コントでとても面白かった。彼ら特有の雰囲気がとても心地よく、一定のテンポで進んでいくのだが、最後まで飽きずに見ることが出来た。漫才を強く意識しているのか、その独特な雰囲気の中にたまに、普通の漫才のツッコミが入るのが気になった。骨付きバナナの独特なネタだけでも十分、面白いので普通の漫才はいらない気がする。

39組目『Aマッソ』
「女芸人No1決定戦THE W 2022」のファイナリスト。若いころの勢いだけの漫才とは違い、今はネタに緩急を入れ後半にテンションのピークを持っていくという漫才の理想形になった。しゃべくりだけのオーソドックスな漫才で、最後まで飽きさせず笑いを起こせるのは凄い事だ。出来れば今の形を変える事なく、後半にもっとスピードをあげて、訳がわからないところまでいったAマッソのしゃべくり漫才の限界を見てみたい。映像を使った漫才も良いが、Aマッソはやはりしゃべくりだ。

40組目『ナイチンゲールダンス』
かなりわかりやすいネタで、とても笑いやすい漫才だった。漫才の前半、コンビの声量が違い過ぎるので、会場にいたらツッコミのヤスさんの喋りは聞き取れないかもしれない。大きく出しているように感じさせずに音量を上げる方法があるので、ヤスさんがそれを身につけたらさらに快適に見られると思う。

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