ドラマ『silent』も劇場版制作へ? フジテレビが攻勢かける“総映画化”計画
#映画 #ドラマ #フジテレビ
フジテレビ系木曜劇場ドラマ『silent』が好評だ。
放送日の木曜には、Twitterの世界トレンドで関連ワードが1位を獲得したり、見逃し配信サービスTVerでも歴代最高再生数を叩き出したりと、話題に事欠かない同ドラマ。
主演の川口春奈(紬)をはじめ、Snow Manの目黒蓮(想)や夏帆(奈々)、鈴鹿央士(湊斗)などの若手俳優が、繊細で丁寧な演技を披露している。特に、ろう者(聴覚障害者)である目黒と夏帆は手話が会話のベースとなり、表情や仕草など表現力の高さがドラマに深みを与え、視聴者だけでなくテレビ関係者からも絶賛を受けている。
最終回に向けた展開も気になる『silent』だが、早くもTwitterでは「silentロス」が叫ばれ始めているようだ。
「12月1日に第8話が放送され、紬や想、奈々が前へ進もうとする姿が描かれている。ストーリーは最終回に向けて動き出していて、担当プロデューサーの村瀬健氏もTwitterアカウントで【上がってきた最終回の初稿を読みながら色々考えてるんだけど、僕自身がロスになりかけてる。みんなと会えなくなるの嫌だ】とポスト。ファンからも、“終わらないでほしい”というつぶやきで溢れています」(スポーツ紙記者)
しかし、そんな「silentロス」の心配は無用かも。大好評の『silent』は「映画化もあるのではないか」という噂が、テレビ関係者の間で広まり始めているというのだ。
「このままのストーリーならば、紬と想がさまざまな壁を乗り越えて復縁して終了となりそうですが、フジは映画化を考えているのではないかと言われています。というのも、ここまで話題になっているドラマなのに、世帯平均視聴率は相変わらず10%を越えない。見逃し配信『Tver』での分配金は再生数が多くてもさほど変わりませんし、収益にはなっていません。いまの時代、DVDなどのパッケージがバカ売れすることもないですから、手っ取り早くマネタイズするには劇場版が効率的なんです」(キー局編成関係者)
実際、最近のフジテレビは映画事業へ急激にシフトを切っていることもあり、『silent』の映画化には、他局も大きな関心を示しているのだという。
「フジでは、吉岡秀隆主演の映画『Dr.コトー診療所』が12月16日に公開を控えている。ドラマが高視聴率なだけに、興行収入も50億円は固いだろうとフジ社内では言われています。また、2021年に月9ドラマとして放送された『イチケイのカラス』も映画化され、23年1月13日に公開予定。それ以外にも、22年にはドラマから派生した『劇場版 ラジエーションハウス』や『沈黙のパレード』などが公開され、もはや映画化できる作品はなんでも映画にする体制に入ってる。正直、『イチケイのカラス』は映画化するほどではないと社内で言われているくらいなんですが、それでも劇場公開するわけですから、大ブームの『silent』を映画化しない選択肢はないでしょう」(民放関係者)
さらに、『silent』の映画化を実現させ、フジテレビの“復活”を少しでも印象付けたい裏事情もあるという。
「今年6月、フジの社長に就任した港浩一氏ですが、すでに70歳と高齢です。実は、港氏の社長就任は、後輩で現在は専務・編成担当を務める大多亮氏に引き継ぐための“中継ぎ”だとも言われている。大多氏はフジが誇る伝説的なドラマプロデューサーで、全盛期の月9作品などを生み出してきた人物。その大多氏こそ仕掛けるのが、ドラマと映画のさらなる融合なんです。
『Dr.コトー診療所』の制作にも深く関わっていた大多氏は、今回の映画化を強くプッシュしたそう。その大多氏が、『silent』にも興味を持っているようで、映画化の話が進むと見られています。映画『翔んで埼玉』続編の撮影も、GACKTの活動復帰によって再開しましたし、映画事業で巻き返しを図ろうと考えているようです」(同上)
過去には、『踊る大捜査線』や『海猿』、『コード・ブルー』と、ドラマから大ヒット映画を作り出してきたフジテレビ。良質なドラマはどんどん映画化しないとソン?
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