前代未聞、織田裕二が「肛門」を連呼しまくるーーNHK教養番組のホンキ度
#NHK #織田裕二
織田裕二といえば、俳優としての活躍は言うに及ばず、世界陸上のアツい司会進行ぶりも印象に残る名タレントだ。そんな織田が現在担当している唯一のレギュラー番組が、NHK BSプレミアムで放送されている『ヒューマニエンス』だ。
2020年にスタートした同番組は、人間の不思議を科学の面から解き明かす、“硬派”な教養番組である。
「『ヒューマニエンス』は『ヒューマン』と『サイエンス』をかけ合わせた言葉。40億年をかけて進化してきた人間には科学的に“確かなもの”と“不確かなもの”があり、未知の領域に挑む研究の最新事情を紹介する番組です。取り上げるテーマは多岐に及び、初回で取り上げたのは『性』。このほか、嗅覚、思春期、心臓、スリル、死、涙、天才、潜在能力、時間といった興味深いテーマを次々と深掘りしています。
大きな話題となったのは、昨年10月に放送された『イヌ』の回です。人間と関係の深いイヌですが、番組ではイヌがイントネーションだけでなく、言葉も理解しているという実験結果を紹介。また、イヌと交流することでオキシトシン(愛情ホルモン)が分泌されることも分かり、人間とイヌの共生関係についての様々な研究結果が紹介され、ネットでも話題になりました」(テレビ情報誌記者)
一般人にはなかなか理解しがたい最新研究を噛み砕いて説明してくれる『ヒューマニエンス』。すでに60回以上放送されてきた同番組だが、11月29日放送回はとりわけチャレンジングなテーマだった。
「29日は『肛門』がテーマ。放送では、冒頭から画面に動物の肛門がアップで登場し、織田裕二や藤井彩子アナ、ゲストのいとうせいこうが『肛門』というワードを連呼。排泄を調節する仕組み、ヒトが肛門を恥ずかしいと感じるワケ、便秘との関連性など、内容は極めてアカデミックでマジメなものでしたが、『肛門』『肛門』『肛門』……と、これだけ『肛門』が連呼される番組は前代未聞ですよ。織田も『こんな話をまさか(テレビで)するとは……』と、困惑の言葉を漏らす場面もありました。
しかし、めったにピックアップされることがないテーマを取り上げ、時間と手間暇をかけてきちんとしたサイエンス番組を作ることができるのは、さすがNHKといったところ。
織田がスポーツ中継以外で司会をやるのは初めてで、NHKでレギュラーを持つのも30年以上ぶり。司会を引き受けたのは、番組の意図を理解しただけでなく、NHKの本気度も感じたからでしょう。番組は30分のダイジェスト番組も制作されるなど、新たな展開も見せています。織田は今夏の大会で世界陸上の司会を卒業しましたが、『ヒューマニエンス』では毎回好奇心むき出しでテーマに挑んでおり、こちらはこれからも長く続けてもらいたいです」(同上)
こちらでも「地球に生まれてよかったーーっ!」並の名言が生まれるか。
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