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『チャンスの時間』は、文字通りにチャンスの時間だった

アンジャッシュ渡部建の復帰番組をじっくり味わう お笑いファンとの距離を縮めた新境地

アンジャッシュ渡部建の復帰番組をじっくり味わう お笑いファンとの距離を縮めた新境地の画像1
ABEMA『チャンスの時間』Twitter(@Chance_ABEMA)より

 11月27日に『チャンスの時間 こっちだって絶対に負けられない2時間スペシャル』(ABEMA)が放送され、MCの千鳥・ノブがテレビの仕事について悩む芸能人の相談に乗る企画「千鳥ノブのお仕事相談室」に、アンジャッシュ・渡部建が出演した。

 渡部といえば、11月25日と12月2日の2週にわたって『有田哲平の引退TV』(ABEMA)にもゲスト出演したばかり。おおおざっぱに分けると、『有田哲平の~』はわりとシリアスな対談で、『チャンスの~』はお笑い100パーセントの企画である。

 果たして、ABEMAが複数の番組でこぞって渡部を起用したのは優しさだったのか否か。

トイレをノックするように渡部の楽屋へ入っていった千鳥ノブ

 今回の「お仕事相談室」は、ノブが渡部の楽屋を訪問するという形でスタートした。というわけで、渡部の楽屋の扉をノックするノブ。彼がドアを叩いた回数は2回である。細かいことを言うと、通常のノックは3回で、トイレのノックは2回だ。この時点で渡部に皮肉を効かせる千鳥に、容赦のなさを感じてしまう。

 ノブが楽屋に入ると、固い表情のまま立ち上がった渡部は、後輩のノブに「おはようございます」と頭を下げた。たまらず、一旦楽屋を出るノブ。

大悟 「あの事件の3日後ぐらいの顔してるやん、まだ(笑)」

ノブ 「立つスピードが卒業式のリハーサルやったもん」

 最初から反省オーラを放出する渡部を見て、千鳥の2人はたまらなくなってしまった。お笑いをやっているときくらい、もうちょっと開き直れば……とも思うが、2020年に開かれた謝罪会見で集中砲火を浴びて以来、アウェイの場に出向くと渡部はおそらくイップスが発動してしまうのだろう。

ノブ 「あの人、受刑者なんですか(笑)?」

大悟 「まあ、芸能界で言えばな」

 再び、渡部の楽屋へ入っていったノブ。イヤホンを付けたノブの行動を指示するのは、スタジオにいる大悟である。

ノブ 「(僕と会うのは)何年ぶりですか?」

渡部 「いやあ、ちょっと俺も覚えてないというか」

ノブ 「……俺?」

渡部 「いや、自分も……」

 先輩といえど、反省中の芸能人に対しては一人称「俺」すら許さない千鳥。もちろん、これはそういうイジりなのだが、だとしても渡部の表情は悲壮感に溢れている。改めて見ると、騒動以前と比べ、渡部はかなり老けた感じがする。芸能人は公の場に出なくなると老ける……と、よく言われる。実際、かなりやつれているし、人相も変わった。悲壮感が桁外れだから、余計に老けた感じがするのかもしれない。

 ノブと話す際、渡部はあまり目を合わせようとしない。ずっと伏し目がちだし、ノブの目を見て話せなくなっている。この態度は企画に則っての演技なのか、それとも本当にこうなってしまったのか?

「たぶん、渡部さんと最後にお会いしたのは、2年半ぐらい前。『行列』(日本テレビ系『行列のできる法律相談所』)に初登場で行って、結構、俺らがスベった感じになったんです。そして、楽屋に帰る途中でトイレの前で渡部さんとお会いして、『いや、全然面白かったよ。また、一緒にやろう』って言ってくださったのが最後でした」(ノブ)

 真面目に話をしているテイで、しれっと「トイレの前」というワードを持ち出し、悪いフリをするノブがどうしても気になる。今回の千鳥は妙な気を遣わず、徹底的にいくつもりらしい。

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