M-1グランプリ2022の決勝進出者発表! スローテンポ漫才師が多い懸念
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「M-1グランプリ2022」の決勝進出者が11月30日に22時からGYAO!生配信で発表されました。今年の準決勝は有料生配信も行われ、アーカイブも短いながら12月1日12時00分~23時59分まで楽しむことが出来るようになっていました。
今年決勝に選ばれたのは、ダイヤモンド、男性ブランコ、カベポスター、ロングコートダディ、さや香、真空ジェシカ、キュウ、ウエストランド、ヨネダ2000、の9組。あと1組は決勝当日(12月18日)に行われる、敗者復活戦で視聴者投票で選ばれます。
しかしラインナップを見てみると、今年は“テンション低め”のファイナリストが選ばれています。これが当日、どう影響するのか――今までにない人選を、楽しみにしていいのか不安を感じてのぞむべきなのかもわかりません。
テンション低めの漫才師というのは、ダイヤモンド、男性ブランコ、カベポスター、ロングコートダディ、真空ジェシカ、キュウ、と6組もいます。逆に、テンション高めの漫才師、ウエストランド、さや香、のたった2組。一応、その中間のテンションとして、ヨネダ2000が位置するでしょう。
テンポが遅い漫才が有利に運ぶ流れの中で、テンポが速くてボケ数を量産するコンビの出番が来たりすると、1つひとつの台詞をしっかりお客さんが聞いてくれて爆笑を起こすという、演出的な利点が出てきそう。
M-1グランプリでは基本、とにかくボケ数が多い芸人が多いので、過去の大会ではゆっくりボケていってもハマらずに終わる傾向があります。それゆえに予選では当然、手数の多い芸人が大多数です。
そうした“早い漫才師”たちは、ゆっくりテンポの漫才師が、早い出順に固まっていたりすると、軒並み会場にハマり切らない事が多いんです。そして今年、テンポのいい漫才師が準決勝で軒並み落とされています。例えば、ママタルト、THIS IS パン、令和ロマン、マユリカ、ミキ、ケビンス、ななまがり、ストレッチーズ、ヤーレンズ、コウテイ、からし蓮根、等などですね。
本来、決勝9組進出だとしたら、1組か2組ぐらいしかいなかったと思われる、ゆっくりテンポの漫才師がこうも多い場合、トップバッターがハマらなかったら芋づる式にハマらない連鎖が起きてしまう心配があります。通常のM-1とは逆転現象が起きているわけで、これが、どんなことがおきるのか予想を困難にさせます。
まぁみなさん、決勝まで勝ち上がってきたいたので余計な心配かもしれません。でも仮に、この予想が当たってしまった場合、今年の決勝は過去最高に盛り上がらない大会になってしまうという可能性も秘めているという事なのです。
ここ数年「M-1グランプリ」は、右肩上がりで評価されてきたコンテンツです。なので、昨年までのように、“結果がどうあってもすごく面白かった”と国民に思わせられるかが、私は気になって仕方ありません。
そして、万が一盛り上がりに欠ける展開になった場合、それを打破する希望として、敗者復活がどのように勝ち上がってどのタイミングの出順になるかがるかがカギにもなりそうです。
さらに今年は、ラストイヤー組が結果に繋がらなかった年でもあります。ワイルドカードで勝ち進んだものの、準決勝で敗退した金属バット。ワイルドカードをコロナ感染で辞退をしたランジャタイ。ほかにも準々決勝で敗退した吉田たち、見取り図。敗者復活にかける、かもめんたる。
ラストイヤーだからといってすごく笑ってくれるお客さんもなく、平等な笑いと審査が待っているのがM-1グランプリなのです。
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