ついに年1回のテレビ出演も消滅…『THE MANZAI』からウーマンラッシュアワーが消えた事情
#THE MANZAI #ウーマンラッシュアワー #村本大輔
年末年始はお笑い芸人が忙しくなる季節だが、特に豪華なメンバーが揃うのが、毎年12月に放送されている『THE MANZAI』(フジテレビ系、12月4日放送)。お笑い界の賞レースで輝かしい成績を残した選りすぐりの芸人が集う一大イベントだ。
「『THE MANZAI』はコンテスト形式だった時期もありましたが、2015年からは『マスターズ』という形で、腕利きの芸人がネタを披露する番組へと変更。毎年20数組のコンビが出演しています。出演者は毎年微妙に変わりますが、ナイツ、サンドウィッチマン、博多華丸・大吉、中川家、タカアンドトシなどは皆勤賞。今年は錦鯉が初出場を果たし、これまで“プレマスターズ”を4回勝ち抜いて“マスターズ”に出演してきたミキは、初めて“マスター”になりました」(お笑いライター)
売れる・売れないの波が激しいお笑い界で売れ続ける猛者ばかりが集まれば、爆笑は必至。視聴率も毎年、高い数字を記録するが、今年は常連組の中から1組、名前が消えたコンビがいた。
「11月下旬に今年の出演者が発表されましたが、ウーマンラッシュアワーの名前はありませんでした。ウーマンは全体で10組ほどしかいない、全大会に出演してきたコンビ。コンテスト形式だった2013年には優勝もしましたが、村本大輔が政治的な発言をするようになってテレビへの露出がどんどん減り、2020年以降は『THE MANZAI』が1年で唯一の地上波出演の機会になっていました。
ウーマンはもともと普通の漫才をやるコンビでしたが、2017年頃から原発、沖縄の基地問題などを扱うようになり、『THE MANZAI』でも政治を鋭く批判するネタを披露。村本が早口でまくし立てるスタイルは、漫才というより演説のようでもあり、毎年のように物議を醸してきました。
賛否はありましたが、今年の出演者から漏れたということは、制作側は“いらない”と判断したということ。新陳代謝を促すという面もあったでしょうが、地上波で扱うのが難しかったのは事実でしょう」(テレビ関係者)
欧米ではコメディアンの政治批判は常識だが、日本ではタブー視されているのが現実。これまでは日本で戦ってきた村本だが、すぐにでもアメリカに渡る準備は出来ている。
「村本はかねてよりアメリカ進出が夢だと語っており、アメリカ留学も経験。現地でスタンダップコメディに挑戦すると宣言していますが、コロナ禍で渡航が遅れ、現在もビザ待ちの状態が続いていて、もっぱら国内をライブ行脚しています。
テレビ界からは干された村本ですが、『THE MANZAI』で見せた超早口でも絶対に噛まない技術は一級品ですし、コロナ前にアメリカで舞台に立ち、英語でネタを披露した際はしっかりウケていました。
沖縄や被災地などを精力的に訪れ、政治とお笑いとの関係を模索する村本を追ったBSのドキュメンタリー番組は、2021年の日本民間放送連盟賞を受賞しています。権力を笑い飛ばすのがお笑いの原点なら、今のお笑い界でそれに向き合っているのは、村本だけなのかもしれません」(お笑い関係者)
村本は海の向こうで成功して、『THE MANZAI』に凱旋することができるか。
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