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ヒロシがブチギレ降板した『異郷の駅前食堂』後任・スギちゃんの“意外な評判”

ヒロシがブチ切れ降板した『異郷の駅前食堂』後任・スギちゃんの意外な評判の画像1
『迷宮グルメ 異郷の駅前食堂』(BS朝日)

 2000年代半ばに「ヒロシです」で大ブレイクした後、一時は露出がほとんどなくなったヒロシ。今ではキャンプ芸人としてすっかりおなじみだが、再ブレイクを後押ししたもう1つの要因が、BS朝日の旅番組『迷宮グルメ 異郷の駅前食堂』だ。

 この番組は、異国の鉄道に乗り、ふと降り立った駅で地元グルメを堪能するもの。テンションが低く、大げさに感動することもないヒロシの旅のスタイルが不思議なリアル感を生み、2018年から続く人気番組だったが、9月に“事件”が起きた。

 ヒロシがTwitterで「無茶な撮影でも我慢してました。でも限界が来たので辞める決断をしました」と、番組降板を発表。「現場のスタッフは戦友です。現場のスタッフはね」と綴り、現場に来ない上層部との確執が原因のようだった。

「ヒロシは『ヒロシです』というフレーズから始まる自虐ネタでブレイクしましたが、それはいわば仮の姿。福岡でコンビ芸人をやっていた頃のヒロシはキレ芸が持ちネタで、再ブレイク後にはバラエティ番組で“一発屋”と呼ばれてブチ切れたり、『ピーク時のMAXの月収は?』という質問をした相手を睨みつけたりと、“本来の姿”が顔を覗かせる機会もありました。

 ヒロシの降板の理由はTwitterから推測するしかありませんが、BSの番組は、よく言えば少数精鋭で、予算はカツカツ。“嫌なら辞めろ”とでも言わんばかりに出演者や現場スタッフに無茶を強いるケースは少なくありません。無理に無理を重ね、待遇改善を求めても一向にそれが受け入れられず、ついに怒りが爆発したのでしょう」(テレビ関係者)

 コロナ禍以降は海外ロケが不可能となり、国内ロケでしのいできたものの、ヒロシはあえなく番組を降板。ヒロシありきの番組だっただけに、このまま打ち切りかと思われたが、後任にスギちゃんが抜擢され、番組は続くことになった。

 ヒロシとスギちゃんは芸風がまったく違い、共通点として浮かぶのは“一発屋”というキーワードぐらい。番組のファンは一挙に離れるかと危惧されたが、ネットを見る限り評判は上々だ。

「スギちゃんといえば『ワイルドだろぉ~』が持ちネタで、作り込んだキャラで勝負してきたタイプ。旅番組には不向きかと思われましたが、自然体で目の前のものを楽しみ、臆せずに日本語でどんどん話しかけて地元民とコミュニケーションを取るスタイルは、ヒロシとは違った共感を呼んでいます。言葉が通じなくても人柄は伝わるようで、日本語とメチャクチャな英語で話しかけた相手が笑顔になる姿は微笑ましいですね」(民放バラエティ番組制作関係者)

 ヒロシからスギちゃんへの交代には不安の声もあったが、ネットを見ると、

「すごくほのぼのしてて好き」
「ただただ人の良さが出てて最高」
「ヒロシさんからスギちゃんに変わっても楽しく観ています」

 と、好意的な声は多い。BSの番組は地上波に比べれば視聴者数は少ないが、“見ている人は見ている”と語るのは、キー局関係者だ。

「スタッフはどんな仕事でも全力でやる人と仕事したいもの。明石家さんまが昨年、ラジオ番組で『ローカル局の番組で、えらい手抜きをしている若手がいて腹が立った』と述べて話題になりましたが、地方局やBSだと露骨に手を抜く芸能人もいるんです。

 BSで評価を上げた好例は、ますだおかだの岡田圭右です。岡田はBSフジの『クイズ!脳ベルSHOW』の司会をコツコツとこなし、どんなメンバーでも仕切れる人物として、今や絶大なる信頼感を得ています。ヒロシは『迷宮グルメ』が再ブレイクにつながり、『ぼっちキャンプ』(BS-TBS)もBSきっての人気番組。スギちゃんもヒロシのようにつらい旅に体当たりで挑めば、一発屋的なポジションからサヨナラできるのではないでしょうか」(キー局関係者)

 もう、「ワイルドだろぉ~」や短パンのジーンズはいらなくなるか。

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2022/11/30 07:00
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