「法が腐ってるんだ」Uberの栄枯盛衰を描いた『スーパーパンプト』が痛快すぎる!
#U-NEXT #しばりやトーマス
Uber・元CEO、常識もモラルも無視、違法行為もなんのその!
躍進を続けるUberの前には様々な妨害が立ちはだかる。古い慣習にとらわれた業界、政治の圧力、マスコミのゴシップ記事、ライバル企業。それらに対してトラヴィスは常に攻撃的姿勢で立ち向かう。
「睨まれてるってことは、俺たちにみんながビビってる証拠さ」
強気一辺倒の姿勢は何度となく経営上の危機を迎えるが、トラヴィスは強烈なリーダーシップを発揮、常識もモラルも無視し、グレイボールに代表される違法行為もなんのその。金になれば、成功さえすればみんなが認めるんだ!
だがその過剰すぎる傲慢さと上昇志向が災いをもたらす。2017年、トラヴィスはトランプ政権の経済助言チームに加入した。移民差別を公言するトランプに多くの社員やドライバーが反発した。ギグエコノミーであるUberのドライバーの多くは移民や低所得者だからだ。
社内のセクハラ問題をマスコミに攻撃されるとトラヴィスの片腕、副社長のエイミル・マイケルはマスコミ関係者を集めて「Uberを攻撃する記者の醜聞を集めてくれ」とぬけぬけと提案。それを暴露されると「あれはオフレコだったじゃないか」と最低の言い訳。
一方のトラヴィスもUberで呼んだハイヤーのドライバーから「あなたが運賃を下げたおかげで破産状態ですよ」(Uberはライバル社Lyftとの競争に勝つために廉価サービスに舵を取った。Uberドライバーの時給はニューヨークの最低賃金よりも下!)と抗議され激昂してしまう。
「てめえのケツぐらいてめえで拭け!なんでもかんでも人のせいにしやがって!」
この問題発言の動画は動画サイトで公開され、たちまち大炎上。企業のトップ二人がこれなんだから推して知るべし。
こうした問題の数々を解決できず、彼のビジョンを信じてついていきた周囲の人間たちからの信頼を急速に失いつつあることにも気づかないトラヴィスはひたすら落ちぶれていく。それと平行してトランプ政権も支持を失っていく様子が描かれる。
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