トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > ペヤング超大盛「魔王」2品をレビュー!

コンビニ先行発売、ペヤングから超大盛「魔王」登場…くすぐられる冒険心、2品をレビュー!

(左)「ペヤング 超大盛からしマヨネーズ黒胡椒やきそば魔王」、(右)「ペヤング 超大盛チーズタッカルビ風やきそば」(筆者撮影、以下同)

 今回は、2022年11月にファミリーマートとローソンで立て続けに先行発売された「ペヤング 超大盛」の新商品、「ペヤング 超大盛からしマヨネーズ黒胡椒やきそば魔王」「ペヤング 超大盛チーズタッカルビ風やきそば」をレビューします。

「魔王」とは、いかにも「ペヤング」らしい遊び心や脅し(?)を含んだ商品名ですよね。パッケージが真っ黒なのもだいぶ威圧的で恐ろしい雰囲気を漂わせています。一方の「タッカルビ風」は、最近の食文化の流行りをキャッチアップした商品で、ある意味で我が道を行く「ペヤング」らしからぬ商品と言えるかもしれません。

 

新たなラスボスの出現?「ペヤング 超大盛からしマヨネーズ黒胡椒やきそば魔王」

「ペヤング 超大盛からしマヨネーズ黒胡椒やきそば魔王」(2022年11月15日ファミマ先行発売)

 まずは、ファミマから先行発売された「ペヤング 超大盛からしマヨネーズ黒胡椒やきそば魔王」300円(税別)。「魔王」とは名乗っていますが、「からし」と「黒胡椒」という攻撃力がありそうな飛び道具は揃えつつも、普通においしそうな組み合わせにも見えます。

「ペタマックス」や「GIGAMAX」シリーズのようなぶっ飛んだ麺量でもなく、2食分の常識的な「超大盛」サイズ。

冒険心をくすぐられる「魔王」

 気になるのは「魔王」というネーミングの意味。常識外の激辛商品「獄激辛」に閻魔大王風のキャラクターが描かれていたことを考えれば、「魔王」である今回も、当然ながらただおいしいだけの商品とはとても思えません。閻魔大王と同じくラスボスの雰囲気を漂わせます。

「魔王」と聞くだけで、パーティーを組んで冒険に出たい! という人も多いのではないでしょうか。パッケージの暗闇は、永遠に朝が来ない「アレフガルド」の地なのだろうか。中央に描かれている魔王様は、「いてつくはどう」や「マヒャド」を繰り出して多くの人にトラウマを植え付けた、あの語り継がれる大魔王なのだろうか。勇者としては冒険心がくすぐられます。

いつものソース、麺、具にからしマヨネーズと黒胡椒の組み合わせ

 ソースは、ウスターソース主体のいつものペヤングやきそばの味。通常の「超大盛ペヤング」とまったく同じソースが入っているようです。「ペヤング」のことなので、商品名やパッケージなどで告知なくいきなり激辛だったりするのではないかと警戒しましたが、ソースでは「いてつくはどう」を打ってきませんでした。

大量のからしマヨネーズ

 ソースの攻撃力はゼロでしたが、今回の「魔王」は両手に武器を携えています。まずは「からしマヨネーズ」。「魔王」のからしマヨなのでさぞ強力かと思いきや、いたって常識の範囲内の辛さ。頭や鼻に抜けるデイン系やイオ系の刺激もなく、これならば「賢者の石」は必要ないでしょう。からしマヨはちょっと甘めのペヤングソースととても相性が良かったです。

スパイスも低刺激

 では「スパイス」はどうでしょうか。カップ麺でも、「富山ブラック」を再現した商品などではかなり強力な黒胡椒のものもあるので、「魔王」ならばなおのことでしょう。

 スパイスだけでもパーティーまるごと教会送りにされて「おお! しんでしまうとはなにごとだ!」と言われるくらいの火力があっても不思議ではありません。でもスパイスも香り付け程度の刺激に留まり、攻撃は仕掛けてきませんでした。

ソース、からしマヨ、スパイスを合わせても…

 いつものソースに低刺激のからしマヨやスパイスを合わせても、当然ながら凶暴な味になるどころか普通においしくなってしまいます。「魔王」の攻撃がこちらの回復効果を伴っており、「魔王」を倒すのに必須だったはずの「フバーハ」を唱え続ける必要もありません。

 もはや「どこらへんが魔王なんだ?」と盛大にツッコミが入るのを狙った商品としか思えません。「光の玉」で「闇の衣」を剥がす必要もなく、あっさりとにこやかに攻略できてしまいました。こんな癒し系の「魔王」などいるはずありません。それでも「魔王」と言い張るならば、正体はおそらく、主人公に立ちはだかる大魔王として登場したものの、のちに正義超人に転向、悟飯を強い武道家に育てた、あの超かっこいい緑の人に違いありません。

「魔王」から連想するようなラスボスではないものの、いつものソースとマヨの甘こってりな組み合わせに、からしとスパイスでアクセントを加えた、普通においしいペヤングでした。

12
ページ上部へ戻る

配給映画