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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > ペヤング超大盛「魔王」2品をレビュー!

コンビニ先行発売、ペヤングから超大盛「魔王」登場…くすぐられる冒険心、2品をレビュー!

韓国料理にも手を広げるペヤング!「ペヤング 超大盛チーズタッカルビ風やきそば」

「ペヤング 超大盛チーズタッカルビ風やきそば」(2022年11月22日ローソン先行発売)

 続いては、「ペヤング 超大盛チーズタッカルビ風やきそば」300円(税別)。こちらはローソンから先行発売された「超大盛」サイズのペヤングです。

 SNSやテレビで話題となった韓国料理「チーズタッカルビ」ですが、韓国語で「タッ」は鶏、「カルビ」はアバラの意味で、アバラまわりの鶏肉をチーズに絡めて焼いて食べる料理です。多くの韓国料理と同じく、コチュジャンを使って味付けするので、甘くて辛いのが特徴ですが、ペヤングではどのように再現されているのでしょうか。

ピリ辛味噌味のソース

 ソースは、豆板醤などで辛味を加えた味噌味。多少の甘みも加えられており、韓国のコチュジャンの味を再現しているようですが、あの特徴的なコチュジャンの甘さは再現されておらず、日本流? ペヤング流? にアレンジされた味のように感じました。タッカルビ風というよりピリ辛味噌味のソースに留まっている印象です。あの甘さが苦手という人も多いので一概に悪いとはいえませんが、再現性はちょっと物足りません。

粉チーズより粒子の細かいチーズ粉末。ヤバい粉ではない

 チーズタッカルビは、熱で溶けてとろりとしたチーズがSNS映えしたことも流行の大きな要因と考えられますが、今回のチーズは一般的な粉チーズと比べても粒子の細かいパウダー状となっています。味は見た目ほど目立たずにクセがなく、脇役に徹していました。

ソースとチーズ粉末でオリジナリティの高い味に

 あまり韓国料理っぽくないソースにチーズ粉末を合わせても、やはりそれほどチーズタッカルビらしくはなりません。ひょっとしたら先ほどの「魔王」と同様、「どのあたりがチーズタッカルビ風なの?」というツッコミ待ちなのかもしれません。

 ただ、料理の再現性を抜きにすれば、辛めの味噌味ソースに粉末チーズを組み合わせたカップ焼そばはあまり食べた記憶がなく、オリジナリティが高い上にきちんとおいしかったです。

鶏肉やキャベツで最もタッカルビらしい部分

 具はいつものペヤングとは大きく異なり、角切りの鶏肉、キャベツ、ニンジンが入っています。この組み合わせはよく見るチーズタッカルビのものと似ており、今回の商品の中で最も再現性を感じる部分でした。またボリュームもあり、ペヤングらしいところでもありました。

ライトゲーマーでも倒せる「魔王」

 昨年のペヤングは「獄激辛」「ペタマックス」「GIGAMAX」がキーワードで、規格外の激辛と麺量を前面に押し出していましたが、今年のペヤングは真面目な創作味、そして通常サイズや「超大盛」サイズに軸足を移しており、誰でも親しみやすい商品が多くなっています。今回の「魔王」も、奇抜な雰囲気を演出しつつも、実際はライトゲーマーも倒せるお手軽「魔王」でした。

 これまでに散々痛めつけられてきたドMなペヤングファンからすれば、こんなやさしい「魔王」は目を疑うし、この流れが続くとはとても思えません。押さえつけられてきたタガが外れ、「いてつくはどう」を無限ループされる暗黒の未来が見えているようで恐ろしいです。

オサーン(カップ麺ライター)

カップ麺ブロガー&ライター。ブログで10年以上、5000食以上のカップ麺新商品をレビューしています。@ossern「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」

おさーん

最終更新:2023/02/27 20:00
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