コンビニ先行発売、ペヤングから超大盛「魔王」登場…くすぐられる冒険心、2品をレビュー!
#カップ麺 #ペヤング #カップ麺一行3昧
韓国料理にも手を広げるペヤング!「ペヤング 超大盛チーズタッカルビ風やきそば」
続いては、「ペヤング 超大盛チーズタッカルビ風やきそば」300円(税別)。こちらはローソンから先行発売された「超大盛」サイズのペヤングです。
SNSやテレビで話題となった韓国料理「チーズタッカルビ」ですが、韓国語で「タッ」は鶏、「カルビ」はアバラの意味で、アバラまわりの鶏肉をチーズに絡めて焼いて食べる料理です。多くの韓国料理と同じく、コチュジャンを使って味付けするので、甘くて辛いのが特徴ですが、ペヤングではどのように再現されているのでしょうか。
ソースは、豆板醤などで辛味を加えた味噌味。多少の甘みも加えられており、韓国のコチュジャンの味を再現しているようですが、あの特徴的なコチュジャンの甘さは再現されておらず、日本流? ペヤング流? にアレンジされた味のように感じました。タッカルビ風というよりピリ辛味噌味のソースに留まっている印象です。あの甘さが苦手という人も多いので一概に悪いとはいえませんが、再現性はちょっと物足りません。
チーズタッカルビは、熱で溶けてとろりとしたチーズがSNS映えしたことも流行の大きな要因と考えられますが、今回のチーズは一般的な粉チーズと比べても粒子の細かいパウダー状となっています。味は見た目ほど目立たずにクセがなく、脇役に徹していました。
あまり韓国料理っぽくないソースにチーズ粉末を合わせても、やはりそれほどチーズタッカルビらしくはなりません。ひょっとしたら先ほどの「魔王」と同様、「どのあたりがチーズタッカルビ風なの?」というツッコミ待ちなのかもしれません。
ただ、料理の再現性を抜きにすれば、辛めの味噌味ソースに粉末チーズを組み合わせたカップ焼そばはあまり食べた記憶がなく、オリジナリティが高い上にきちんとおいしかったです。
具はいつものペヤングとは大きく異なり、角切りの鶏肉、キャベツ、ニンジンが入っています。この組み合わせはよく見るチーズタッカルビのものと似ており、今回の商品の中で最も再現性を感じる部分でした。またボリュームもあり、ペヤングらしいところでもありました。
ライトゲーマーでも倒せる「魔王」
昨年のペヤングは「獄激辛」「ペタマックス」「GIGAMAX」がキーワードで、規格外の激辛と麺量を前面に押し出していましたが、今年のペヤングは真面目な創作味、そして通常サイズや「超大盛」サイズに軸足を移しており、誰でも親しみやすい商品が多くなっています。今回の「魔王」も、奇抜な雰囲気を演出しつつも、実際はライトゲーマーも倒せるお手軽「魔王」でした。
これまでに散々痛めつけられてきたドMなペヤングファンからすれば、こんなやさしい「魔王」は目を疑うし、この流れが続くとはとても思えません。押さえつけられてきたタガが外れ、「いてつくはどう」を無限ループされる暗黒の未来が見えているようで恐ろしいです。
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