恋愛報道のAKB48岡田奈々、卒業発表 「アイドルの恋愛禁止について考え直す時代」の議論とそのゆくえ
#アイドル #AKB48
11月19日、文春オンラインで2.5次元俳優の猪野広樹(30)の交際が報じられた、AKB48メンバーの岡田奈々(25)。
23日、岡田はTwitterを更新し、<幻滅させてしまいごめんなさい>としたうえで、<スタッフさんからは卒業の必要は無いと言われましたが 何度も話し合い 自分で決断しました>とコメントし、グループからの卒業を発表した。卒業の時期は未定という。
皆様へ 。 pic.twitter.com/f7YALX9zIy
— 岡田 奈々@okadanana_1107) November 23, 2022
AKB48の総監督・向井地美音(24)は、先の文春報道を受けて20日、自身のTwitterを更新している。そこで向井地は、<今まで曖昧になっていた『恋愛禁止』というルールについて改めて考え直す時代が来たのだと思います。運営と相談し、どのような形であれ必ず結論を報告させて頂きます>とコメントしたが、これがファンの間で「AKB48が恋愛解禁に動き出すのではないか」と波紋を呼んだ。かねてからボンヤリとあった「恋愛禁止」のルールが前景化し、その是非を問うファンの議論が再燃したのだ。
この流れを受け、翌21日、向井地は再びTwitterに投稿。
<私のツイートが言葉足らずで誤解を生んでしまっているので補足させてください>
<改めて運営に確認を取ったところ『AKB48グループに恋愛禁止のルールはなく、メンバーそれぞれが自覚を持って活動することで成り立っている』とのことでした>
としたうえで、
<世間ではAKB48=恋愛禁止という認識が強いため、まずはそのギャップを正した上で、今後そのルールをどうしていくか考えるべきだと伝えたかったのですが、恋愛を解禁すると受け取られるような発言をしてしまい、申し訳ございません>
と、謝罪するに至った。
岡田の熱愛発覚をきっかけに、なぜか総監督である向井地が2度にわたって謝罪することとなった今回の騒動。しかし、ある芸能事務所関係者は、向井地の行動を前向きに捉えている。
「いまの世の中の流れでは、タレントだろうが一般人だろうが、基本的な人権ともいえる“自由”は守られるべきということになっている。でも、アイドルの恋愛については否定的な声があるわけです。アイドルはファンを相手にしたビジネスなので、そのあんばいは難しいのですが、向井地さんが一歩踏み込んで恋愛禁止のルールについてコメントしたのは、とても意義あることだと思います。
岡田さんは結局、卒業となりましたが、発表された文章を読む限り、自分自身で決断したことのようですね。ただ、これをきっかけに、そろそろアイドルを取り巻く状況が大きく変わっていってもいいのでは」
昨今では、Negiccoやももクロなど、結婚したメンバーがアイドル活動を継続するケースも増えており、恋愛禁止はもはやアイドルにとっての“常識”とは言えなくなっている。
「同性のファンも増えているし、アイドルというエンターテインメントの本質は疑似恋愛“ではない”ところにあるということも証明されつつあるなかで、恋愛禁止を頑なに求め続けるのは、むしろコンテンツを潰しているようなものではないでしょうか。だからこそ、向井地さんの2度目の謝罪はちょっと悲しかったし、岡田さんの卒業も自ら決めたこととはいえ、寂しく感じてしまいます」(同)
そもそもアイドルの恋愛禁止ルールによって、アイドル本人はもちろん運営も、さらにはファンも疲弊している現実もあるようだ。あるアイドル運営関係者は「あくまで個人の一意見」としながら、こう話す。
「恋愛は自然なものであって、それを禁止されるというのは、生身の人間であるアイドルにとって相当なストレスであるのは間違いない。もちろん、それを遵守してこそトップアイドルだという意見もあるでしょう。でも、クリーンなメンバーだって、下手な誤解をされないようにSNSの投稿はもちろん、プラベートでの行動にもファンの視線を気にするようになり、息抜きもしにくい。かつ、運営はアイドルたちの行動に目を光らせなければならないだけでなく、ファンの手前、恋愛が明るみになったアイドルには脱退を含めたペナルティーを科さなければならない。恋愛禁止ルールのせいで、不幸になる人が多過ぎるんです」
「恋愛禁止」は、日本のアイドルカルチャーが盛り上がるなかで何度も議論されてきた難しい問題ではあるが、今回の騒動は、アイドル業界全体とファンの意識を変革するきっかけにもなり得るだろう。間もなく結成から17年を迎え、常に改革と進化を続けてきたAKB48は、ここでもアイドルシーンに一石を投じるのだろうか。
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