『プロ野球選手100人分の1位』、超人気企画がゴールデン昇格しない“珍プレー”な事情
#フジテレビ #プロ野球
サッカーのカタールW杯が開幕し、世は一気にサッカームードだが、日本ではサッカーを凌ぐ人気を誇るスポーツが野球。プロ野球ファンがシーズンオフに楽しみにしている番組が、フジテレビ系のスポーツニュース番組『S-PARK』の恒例企画「プロ野球選手100人分の1位」だ。
この企画は、現役のプロ野球選手100人にアンケートを行い、「守備」「バットコントロール」「スピードボール」「パワーヒッター」「走塁」「変化球」の各部門のNo.1選手を調べるもの。すでに10年以上続いている人気企画だ。
「プロ野球の魅力は、打率、HR、奪三振、防御率、球速など、選手の実力が数字で示されることですが、ファンは知り得ない現場の人間の肌感覚を知ることができるのが『100人分の1』の面白さ。タイトルホルダーが各部門の上位を占めるのは当然ですが、下位に意外な選手が入ったり、リアルなエピソードを交えてすごさを語る選手がいたり、ファンだけでなく選手の間でもランキングのことは話題になるようです」(週刊誌スポーツ担当記者)
ただ、惜しむらくは放送時間が深夜なこと。『S-PARK』は土曜が24時35分から、日曜が23時15分からと、放送時間はかなり深い。
それゆえ、「つい見忘れるのは、野球ファン“あるある”」(前出・記者)だそうで、Twitterを見ても、
「うわ100人分の1位昨日からだったのか 知らんかった……」
「100人分の1位、昨日だったのか! 録画し損ねちゃった」
といった具合に、見逃した人は少なくない。
「プロ野球100人分の1位観るまで寝れない」
「今夜からプロ野球100人分の1位発表 MVPの発表よりこっちのほうが楽しい」
「今日は100人分の1位をみるぞー!!!」
などの声も上がるこの企画だが、なんでもっといい時間に放送されないのか。キー局スポーツ局関係者はいう。
「この企画は他局の野球関係者もチェックしていて、コンテンツとしては完全にゴールデンで出来るレベルのものです。選手の間にもかなり浸透しており、表彰された選手は本当に喜んでいますしね。
しかしフジテレビには『プロ野球珍プレー・好プレー大賞』という番組があります。『珍プレー好プレー』は固く2ケタを取れる番組でしたが、ここ数年は7~8%止まり。ですからオフの野球番組は2つもいらないという判断なのでしょう。そもそも『珍プレー好プレー』と『S-PARK』は、同じ制作チームですし」(キー局スポーツ局関係者)
野球が国民的スポーツだったのは、すでに過去のこと。地上波ゴールデンから野球中継が消えて久しいが、『珍プレー好プレー』にも強い逆風が吹いている。
「時代の流れで使えないシーンが多くなっています。乱闘やデッドボールなどのシーンを茶化すのは難しく、審判や観客をイジるのもダメ。野球ファン以外でも名前を知っている選手が少なくなり、ライト層を取り込むのが難しくなりました。
しかも、みのもんたのナレーションのイメージが強すぎて、みの以外がやるとどうしても違和感が生まれてしまう。当時は『適当なことを言ってるな~』と思っていましたが(笑)、改めて昔の映像を見ると、みのさんは天才ですね」(前出・スポーツ局関係者)
野球界は、みのにこそ何かの賞をあげたほうがよさそうだ。
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