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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 芸人にとっての「うつ病」とは?

アクセルホッパー永井佑一郎の勇気ある告白で考える 芸人にとっての「うつ病」

「やりたくないことはやらなくていい」うつとの向き合い方

 もちろん僕もそのせいで離れた人はいるし、関係性がおかしくなった人もいる。しかし今となってはその人たちは離れて正解だったと思える。うつ病だと知ったところで離れなかった人もいるし、さらに寄り添って支えてくれるようになった人もいる。そして何と言っても自身の体や精神的な健康が本当に、大切な事なのだ。

 治すためには何故そうなったのか「原因」の解明が重要になってくる。排除できるものなら排除した方が良いし、排除できないものなら向き合っていくなど、治すための方法はいくらでもある。僕の場合、先天的なものからショックな出来事など、複数の「要因」が重なってしまい、「原因」を解明することは困難だったが、それでもひとつずつ整理することによりだいぶマシになった。

 うつ病というのは早期発見で早期回復するような病気ではない。もちろん数カ月で回復する人もいれば、永井さんのように何十年と付き合っていく人もいる。僕もまだまだ完治したとは言い難い部分があるが、それでも初めの頃よりはうまく付き合えるようになっているのは間違いない。

 ちなみに僕がとても楽になった病院の先生がおっしゃった言葉がある。それを今、現在も悩んでいる人やうつ症状が出ている人へ送る。

「やりたくないことはやらなくていい。あなたのやりたいようにやればいい。」

 他の人にはとてもワガママに映るかもしれないが、無理する必要はない。誰よりも苦しんでいるのは貴方なのだから。

 今回は僕の独断と偏見ばかりのコラムになってしまったが何卒ご了承ください。

 

 

檜山 豊(元お笑いコンビ・ホームチーム)

1996年お笑いコンビ「ホーム・チーム」を結成。NHK『爆笑オンエアバトル』には、ゴールドバトラーに認定された。 また、役者として『人にやさしく』(フジテレビ系)や映画『雨あがる』などに出演。2010年にコンビを解散しその後、 演劇集団「チームギンクラ」を結成。現在は舞台の脚本や番組の企画などのほか、お笑い芸人のネタ見せなども行っている。 また、企業向けセミナーで講師なども務めている。

Twitter:@@hiyama_yutaka

【劇団チーム・ギンクラ】

ひやまゆたか

最終更新:2022/11/23 20:00
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