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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 芸人にとっての「うつ病」とは?

アクセルホッパー永井佑一郎の勇気ある告白で考える 芸人にとっての「うつ病」

アクセルホッパー永井佑一郎の勇気ある告白― 芸人にとっての「うつ病」の画像1
永井佑一郎 VICTOR MUSIC ARTS 公式サイトより

 先月のことだが、アクセルホッパーこと芸人の永井佑一郎さんが自身のTwitterで「うつ病」を患っていることを公表した。

 Twitterでは

「楽になりたくて、今の僕の事を書かせて貰いました」

という本文と共に長文が画像として貼り付けてあった。

 さらに文章の冒頭
「楽になりたいから書かせて貰います。自分の為に書かせて貰います。甘えです。でも書かせて下さい」

という葛藤から始まり「お笑い芸人として良くない事を書きます」と一言添えられ「僕はうつ病です」と綴った。

 永井さんはすでに10年以上安定剤を飲んでいるらしく、相当前からうつ病を患っていることになる。それでも仕事に支障が出ておらず何とか踏ん張ってきたのだろうが、ここ2年くらいで仕事に支障が出る事態に陥ってしまい、今回の発表になったということだ。

 永井さんは「芸人として良くない事を書きます」と言っているが、確かにエンターテイメントを発信する職業、とくに笑いに特化した職業についている芸人は、笑えなくなるようなマイナスプロモーションは極力発信したくないものである。

 うつ病を発表してしまうと、そういう目で見られて笑いが起こらなくなる可能性は高い。うつ病というだけで、今も苦しんでいるんじゃないか、無理して明るく振舞っているんじゃないかと思われてしまうからだ。どれだけ面白い事をしたとしても笑いにならないのは、芸人として耐えられない。

 しかし永井さんはそれを踏まえたとしても、仕事を休んでしまったり、家から出られなくなってしまい関係者に迷惑をかけている現状を鑑みて、自身がお笑い芸人を続ける為にも前向きな感情で報告するという手段を選んだ。

 この発表をしたあと、永井さんのTwitterには沢山励ましのメッセージや、貴重な情報が届いたらしい。結果として永井佑一郎という芸人にとっては、せめてものプラスになったのではないだろうか。

 世の中にはうつ病で悩んでいる人が多い。このコラムを読んでいる人にももしかしたらいるかもしれない。

 かく言う僕自身も数年前からうつ病を患っている。

 こう書くと心配されてしまうかもしれないが、うつ病と言ってもその程度があり、重度のうつ病でもない限り普通に生活を送ることは出来る。普通に仕事も出来る。ただ時折、気持ちの落ち込みが強くなったり、何もやる気がなくなったり、体がだるくなるという”抑うつ状態”が出てしまう。この”抑うつ状態”が1日中ほとんどの場面で見られ、長期間続くと「うつ病」という診断になるそうだ。

 ここからは僕の体験談なので、あまり参考にはならないかもしれないが、もしかしたら自分がうつ病かもしれないと悩んでいる人には読んでいただきたい。

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