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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 死刑執行に関わる人たちの声を特集
『ねほりんぱほりん』レビュー

葉梨前法相更迭と同じ日に「元刑務官」登場、死刑執行に関わる人たちの声「ふとしたときに…」

出所後を夢見て…3個目の“玉”を入れる男たち

 昨年の「女子刑務所にいた人」編で、「入所するときにお尻の穴まで検査された」という元受刑者からの告白があったが、それは男性も同様だ。それだけでなく、男子刑務所では「玉検査」も行われるらしい。

ショウゴ 「陰部に水晶みたいな玉を入れてるんです」

YOU 「真珠が入ってるとか、そういうやつじゃなくて?」

ショウゴ 「そうです、実際は真珠ではないんですが。行為をするときに女性の人が気持ちいいらしくて。まあ、実際はあんまり気持ちよくないみたいですけど(笑)。ハハハ」

 「玉検査」とは、いわゆるチ○コチェックのことだ。というか、ショウゴさんは「気持ちよくない」という話を誰から聞き、その人とはどういう関係なのだろうか? いきなり、Eテレで「真珠」というワードが飛び出したのも面食らったし。

 そもそも、なぜこんな検査が必要なのか? 理由がある。入所の際、ある受刑者に玉が2個入っていたとする。その後、所内で行われるのは抜き打ち検査だ。「全員出せー!」と受刑者に陰部を出させ、竿を裏返したりしながら玉を数える検査。そこで、入所時は玉2個だった者に3個の玉が入っていたら、所内で入れたということになるわけだ。

 もう、嫌な仕事すぎる。竿を裏返して持ち上げる「玉検査」。くさいだろうし、チェックするほうの刑務官がキツい。それにしても、受刑者はどんな方法で陰茎に玉を入れたのか?

「玉を作るんですね。歯ブラシの柄みたいなものを壁とかでピカピカに磨き、鋭利なもので陰部に穴を空けて、それを入れるんです。自然治癒で傷口はふさがるので、無事に挿入できるという」(ショウゴさん)

 耳をふさぎたい話だ。聞いてるだけでアソコが痛くなってくる。そんなの入れたらバイ菌が入ってくるだろうし、チ○コが膿んだらどうするのだろう。

山里 「いや……、何のために!?」

ショウゴ 「まあ、暇つぶしですよね」

 刑務所内のタイムスケジュールを見ると、就寝が21時で起床が6時50分だった。睡眠時間は9時間50分で、病棟より長い。「小人閑居して不善を為す」(=小人物は暇になるとろくなことをしない)とはよく言ったもので、受刑者にとって「暇つぶし=玉追加」になるのだろう。こんなのもう、しんじゅられ(信じられ)ない!

「で、やっぱり失敗して、化膿しちゃってパンパンになったりとか」(ショウゴさん)

 ヤクザ社会を描く漫画『代紋TAKE2』(講談社)でも、所内で陰茎に玉を埋め込むエピソードは登場した。結果、チャレンジした者は化膿してパンパンに腫れ上がる憂き目に遭っている。なぜ、彼らはこんなことをするかというと、「シャバに出たら、これでブイブイ言わすんだ!」と夢を抱いているからだ。いや、そういう向上心は、もっとまともな方向へ注げばいいのに……。

「本当に、そんな虚しい検査はないですよね」(ショウゴさん)

 剃毛したわけでもないのに不毛な検査なのだ。まるで、地獄である。

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