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オードリー春日俊彰の「コント」と私たちの15年間

オードリー春日の「コント」と私たちの15年間の画像1
オードリー春日俊彰

 テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(11月13~19日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします。

春日俊彰「一生ネタ帳なんて作ることはないんだよ」

 普段は一緒にネタをしない別のコンビなどで活躍をする芸人たちが、その日限りのユニットコントを披露する番組『ドラフトコント』(フジテレビ系)。その第2弾が19日に放送された。

 番組のルールを確認すると、まず、5人のキャプテンが20人の芸人のなかから一緒にコントをやりたい人たちを4人ずつ指名する。ただ、芸人の選出はドラフト会議風。指名が被ったら、プロ野球のドラフトと同じく抽選となる。そうして決まった5人のチームでコントをつくり、優勝を決める。

 今回のキャプテンは、千原ジュニア(千原兄弟)、小籔千豊、田中卓志(アンガールズ)、長田庄平(チョコレートプラネット)、そして前回チャンピオンの春日俊彰(オードリー)である。

 ドラフト候補の芸人たちも、『キングオブコント』(TBS系)の優勝者をはじめ、他の賞レースのチャンピオンや決勝経験者などがそろう。コントの名手たちが一堂に会する“お祭り”的なネタ番組と言っていいだろう。

 で、そんな5本のコントはどれも面白かったのだけれど、個人的にはチーム春日のネタが面白かった。

 チーム春日は、キャプテンの春日を筆頭に、斉藤慎二(ジャングルポケット)、野田クリスタル(マヂカルラブリー)、ナダル(コロコロチキチキペッパーズ)、松尾駿(チョコレートプラネット)がメンバーだ。いずれも『キングオブコント』で結果を残した面々である。

 そんななか、最大の“異物”はキャプテンである。昨年の第1回もそうだったが、他のキャプテンに比べ春日にはコントのイメージがあまりない。ネタは基本、漫才である。いや、あのキャラを着込んだ漫才は、いわば「漫才」というタイトルのコントであって……みたいにも言えるのかもしれないが、そんな話はややこしいのでしない。彼は漫才師の印象が強い。

 また、春日はネタを書かない。他のキャプテンはネタが書ける人がそろっているが、春日はそうではない。ハライチの岩井勇気の言葉を借りれば、コント師や漫才師というよりも「ネタ受取師」である。だから、春日はドラフトの入札前に堂々と宣言する。

「この『ドラフトコント』に勝つコツは、自分でネタを書かないってことです」

 あくまで優秀な人材を集めるのが大切だと語る春日は、ネタの書き手として野田クリスタルを指名。ドラフト終了後に「自分でネタを書かないのか?」とスタッフに問われた春日は、「当たり前じゃないかよ。時間の無駄だよその質問は」「前回も書いてないし、今回も書いてないし、金輪際書かない」「一生ネタ帳なんて作ることはないんだよ」と断言した。

 そんなチーム春日は、果たしてどんなコントを披露したのか。

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