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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > “ミスターストイック”村田兆治さんの晩年

“ミスターストイック”村田兆治さんの死と晩年、元チームメートたちの話

NHK、ロンブー淳の番組で“お粗末捏造”疑惑

 さて、朝日新聞が部数を400万部まで落としたと話題である。読売新聞で600万部ぐらいか。

 部数は落ちても、リストラと不動産収入で、もうしばらくは経営的には安泰だそうだが、どっちつかずの紙面の曖昧さと、社員の質の低下は覆い隠せないようである。

 新潮は、そんな朝日を象徴するようなことが起きていると報じている。

 11月4日付で朝日の前ソウル支局長に対して、「東京本社編集局付」という人事が発令されたという。

 局付というのは、たいてい、何か問題を起こした人間を一時留め置く部署である。何をやったのか?

 この人、2019年にソウル支局長になったが、支局で助手をしていた韓国人女性と再婚したそうだ。

 結婚が悪いわけではない。支局長は現地で採用している助手たちの契約更新から査定までするわけだが、助手たちに命じて、領収書を偽造させ、80万円ほどを請求していたというのである。

 それが社内調査で判明し、会社側は、停職1カ月の処分を下したそうだ。

 いかにもセコイやり方だが、今の朝日には似つかわしい“事件”ではある。

 

 お次はNHK。こちらは、飲食店の店長でもない人物を店長だと偽って放送し、それが発覚すると、ナレーションを録り直し、映像まで修正してしまったというのだ。

 少し前に、東京五輪のドキュメンタリーを撮っている河瀨直美監督を追いかける番組で、取材した人物のいっていないことをねつ造して、字幕に流し、大問題になったことがあったばかりである。

 これはロンドンブーツ1号2号の田村淳が司会を務める不定期のBS1の『スポヂカラ!』という番組だそうだ。

 コロナ禍で苦しんでいる東京の奄美郷土料理店の店長の話だった。だが、出ていた人間は店長ではなく、料理人だったのである。

 当然ながら、知っている人間が見れば、出ているのは店長ではないとわかるのだから、お粗末なねつ造というしかない。

 しかも、この制作会社がテレビマンユニオンだという。ここは良質なドキュメンタリーを売りにしている良心的なところだと思っていたが、期待外れだったのだろうか。

 ドキュメンタリーだからといって、すべてが“事実”ではないということは理解できる。だが、料理人を店長と偽るのは、あまりにも幼稚すぎる。

 もし、店長ではないと知っていてやったのだとすれば、この制作会社もNHKもグルではなかったのか。そんな疑問がわくのだが。

 

 ところで、こんなうれしいニュースが飛び込んできた。

「自宅で妻を殺したとして殺人罪に問われた、講談社のコミック誌「モーニング」の元編集次長・朴鐘顕(パクチョンヒョン)被告(47)の上告審で、最高裁第一小法廷(山口厚裁判長)は21日、懲役11年とした二審・東京高裁判決を破棄し、審理を高裁に差し戻す判決を言い渡した。今後、高裁で審理がやり直されることになる」(朝日新聞DIGITAL11月21日 15時01分)

 朴は、『進撃の巨人』などを手掛けた有能な編集者である。妻を殺したという容疑で逮捕されたが、「妻は自殺した」と首尾一貫して容疑を否認していた。

 彼の友人やジャーナリスト、亡くなった妻の親族たち、講談社も彼の無実を信じ、支えてきた。だが、一審、二審ともに有罪となり、最高裁に持ちこまれた。

 ここで差し戻しになれば、無罪になる確率が大きい。

 私は、社内で彼と会ったことはないが、辣腕編集者だという噂は聞いていた。

 子どもたちも父親の帰りを心待ちにしている。よかった。講談社にとっても得難い才能が戻ってくるのは、喜ぶべきことである。

 まだ予断は許さないが、確たる証拠がないまま、状況証拠だけで有罪にした裁判官たちの罪は、徹底的に糾弾されるべきである。

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