M-1グランプリ準々決勝、たった1日しかない大阪予選を必ず見るべきと芸人が考える訳
#M-1グランプリ #馬鹿よ貴方は新道竜巳
「M-1グランプリ2022」の準決勝進出者27組が発表。2021年は25組だったので、今年は2組多く選ばれることになりました。そこに追加でワイルドカードから1組プラスされます。
今年は準々決勝が4日間あり、東京は「ルミネtheよしもと」で3日間、大阪は「なんばグランド花月」で1日開催。ただ、東京会場は出場者によって、爆発するだけでなくきっちりすべってしまったりする芸人さんもいて、笑いの量はさまざま。それに比べ大阪会場は本当に全組、盛り上がっているといえます。
それは、東京よりも開催日数が少ないにもかかわらず、大阪組のほうが準決勝進出社が多いんじゃないかと思うぐらいの盛り上がり方なのです。
そもそもお笑いライブでは、何組か出場し続けて次第に会場があったまってきて中盤ぐらいから大きくウケるようになるもの。それが、大阪会場の準々決勝ともなると1組目から、まるで5組目ぐらいの空気感で笑いが起きます。
さらに今年は全く知られていない芸人さんが、物凄い爆笑を起こしていました。
どんちっち、バッテリィズ、三遊間、鬼としみちゃむ、ダブルヒガシ……など、「爆笑とは、この人たちのように笑いをとることです」と言っていいぐらいの模範的な爆笑をおこしていました。
また、会場側の熱量が凄く高いのも特徴です。いいネタさえやればちゃんとお客さんは反応してくれます。東京予選ではトップから、拍手笑いを起こす無名芸人を見かけた事はほとんど記憶にありません。一方で先ほどの大阪の5組は準決勝には上がれなかったものの、今後お笑いライブで活動するモチベーションが高まったと思います。
もっと言うと各芸人、今回の敗退に対して悔しい気持ちはあると思いますが、もし決勝にいってあの笑いが再現できたなら、優勝すらも期待できる面白さでした。
東京は大阪の予選に比べると、シビアに感じます。中には、ひつじねいり、オフローズ、カゲヤマなど東京予選でも大きく笑いを取ったコンビもいました。でも、予選日数は3日間もあるのに、爆笑を取ったコンビはそこまで多くありません。さらにその3組ですらも、大阪予選と比べると、客受けはちょっと渋めのように感じました。
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大阪の芸人さんは東京よりも漫才や芸事が面白い印象が強く、お笑いの本場感が今でも根強いですが、この会場に見に来ているお客さんの感度の高さも、その活動を後押ししてくれているんだろうな、と思わされました。
お笑い芸人は売れるまでの下積み時代は、ネタをやる事が活動のほとんどです。こうしたコンテストの会場の空気感が“自分たちを迎え入れているか”が、今後の活動を継続できるかどうかの大きな分かれ目になります。お金が稼げなくても、全く売れなくても、続ける理由になるのは、ウケる事なんです。いくら評価されなくても、すごく笑いを取っていれば周りの同業者やお笑いファンから一目置かれ、劇場に足を運んでくれる人が増え、それは活動の継続に繋がります。
大阪のお笑いファンは、それを大きく担っています。「M-1グランプリ」準々決勝の大阪予選を見ていると、お客さんの愛情が笑いを通して伝わって来たので凄いなと思いました。そしてその会場で見ていたお客さんの中には「いつかはあの舞台に出てみたいな」と思ってもらうことも出来ます。また新たなる才能が登場する場にもなったのかもしれません。
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