変化する「レコード大賞」“利権”の弱小化とこれからの希望
#音楽 #レコード大賞
年末恒例の『輝く!日本レコード大賞』(TBS系)の大賞候補となる優秀作品が発表された。今年ノミネートされたのは、「君を奪い去りたい」(純烈)、「CLAP CLAP」(NiziU)、「恋だろ」(wacci)、「甲州路」(氷川きよし)、「新時代」(Ado)、「スターマイン」(Da-iCE)、「ダンスホール」(Mrs. GREEN APPLE)、「なんでもないよ、」(マカロニえんぴつ)、「Bye-Good-Bye」(BE:FIRST)、「Habit」(SEKAI NO OWARI)の10曲だ。
「今年のレコ大有力候補は、Adoかセカオワでしょうか。あるいは、レコ大への貢献度の高さというポイントで、今年いっぱいで歌手活動休養に入る氷川きよしもあるかもしれません。ほかのアーティストは望み薄にも見えますが、昨年は完全ノーマークのDa-iCEが大賞を獲ったので、予断は許されません」(音楽業界関係者)
今年のラインナップを見ると、実際に話題となっていた曲も多く、そこまで“実態”とは乖離していないようだ。
「レコ大には、過去には買収疑惑が報じられたことがありました。優秀作品賞には、“事務所枠”や“レコード会社枠”があり、芸能界の力関係も大きく影響しているとも囁かれていた。いわば、レコ大は音楽業界における“利権”になっていると言われていたわけです。レコ大の優秀作品賞を獲ったとなれば、それなりに箔がつくし、売れているアピールにもなりますからね。なので、逆にレコ大が世間の実態に即してきたということは、レコ大利権の旨味が薄れていることを意味するんですよね」(レコード会社関係者)
「オワコン」などと揶揄されるようになって久しいレコ大。その“利権”が縮小するのも仕方ないことだろう。しかし、そのレコ大利権の弱体化こそが、音楽業界にとってプラスに働くという。
「かつて権威があったレコ大が失墜していったのは、本当に売れた曲が受賞するのではなく、利権を手にした事務所に回されるようになったから……というのが、業界内の共通認識。でも、その利権が意味をなさなくなれば、レコ大が終わるか、かつてのように“ガチ賞レース”になるかのどちらかなんですよ。それこそ、数年後にはガチガチのヒット曲が並んでいるかも。そうなったら、相当面白くなりますよ」(同)
これから数年のレコ大の動向から目が離せない。
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