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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 「ハナミズキ」で痛感するコーラスの難しさ

『関ジャム』関ジャニ丸山隆平の「ハナミズキ」で痛感するコーラスの難しさ

関ジャニ丸山との即興コーラスアレンジに「できれば、もうやりたくない」

 番組後半で、関ジャニ∞の丸山隆平が一青窈「ハナミズキ」を歌い、吉岡と高橋と植松の3人がコーラスアレンジを即興で作り上げるセッションが行われた。

 まずは、丸山が「ハナミズキ」をソロで歌い、その歌唱を参考に3人はアレンジのイメージを膨らませるらしい。いや、この場で1人で歌うというのもシチュエーション的にしんどすぎるのでは?

 「ハナミズキ」という選曲も、かなりハードルが高い。せめて、男性ボーカルの曲にしてあげればよかったのに……とも思ったが、丸山は丸山で曲の世界観に合わせ、儚げな歌声を聴かせてくれた。数年前ならここは渋谷すばるの出番だったと思うが、グループではハモリを担当することの多い丸山が適任と判断されたようだ。

 ただ、儚い歌声だっただけに、決して存在感の強いボーカルではなかった(以前、『関ジャム』が始動させた関ジャニのボイトレ企画はその後どうなったのか!?)。コーラスでメインボーカルをかき消すわけにはいかないし、そのあたりの調整も3人の腕の見せどころだ。

 丸山のソロ歌唱を聴いた3人は話し合いを重ねていく。コーラスパートは編曲家・アレンジャーが作るのが通例。しかし、ツアー中に曲の細部が変わっていくのはざらだ。コーラスの人たちは当然のように、こんなふうに自らでコーラスパートに手を加えていくのだろう。

 そんなこんなで、コーラスの構成が完成! 丸山+吉岡、高橋、植松が力を合わせる形で、再び「ハナミズキ」が披露された。4人によるセッションの出来だが、丸山のソロ歌唱よりもあきらかにゴージャスになった。全員の声が重なり合ったのだから、当然である。あと、メインボーカルの音が外れたとしても、コーラスがしっかりしているので、丸山のミスが気にならなくなった。うまく、ごまかせるのだ。「コーラスはメインボーカルより歌がうまくないとできない」と言われるが、それをまさに実感した。

 と同時に、「『ハナミズキ』にコーラス3人はさすがに多すぎるのでは?」という印象を持ったのも事実である。いずれにせよ、コーラスの難しさが俄然伝わってくるセッションだった。

村上 「短い時間でコーラスアレンジしていただきましたけども」

植松 「できれば、こういうことはしたくないですね……」

丸山 「そりゃそうっすよね、無茶ブリやもん(笑)」

 正直者の植松。セッション直前、彼1人だけ露骨に嫌そうな顔をしていたもんな……。プレッシャーのかかる仕事だったのだろう。

 ちなみに、今夜放送『関ジャム』で行われるのは「お酒の名曲特集」。河島英五の「酒と泪と男と女」や岡村靖幸の「カルアミルク」は、はたして登場するだろうか?

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2022/11/21 00:02
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