トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 「ハナミズキ」で痛感するコーラスの難しさ

『関ジャム』関ジャニ丸山隆平の「ハナミズキ」で痛感するコーラスの難しさ

『関ジャム』関ジャニ丸山隆平の「ハナミズキ」で痛感するコーラスの難しさの画像1
『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)TVerより

 11月13日放送『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)で行われたのは、「一流アーティストに引っ張りだこ! コーラス特集」であった。

錚々たるアーティストのコーラスを務める今井マサキに「スゴい!」と言わしめる、若手世代のバックコーラスがスタジオに集結。久保田利伸、HYDE、吉田拓郎などのコーラスを務める吉岡悠歩。Superfly、DREAMS COME TRUE、YUKIなどのコーラスを務める高橋あず美。AI、さかいゆう、中村佳穂などのコーラスを務める植松陽介。以上3人が、今回のゲストだ。

コーラスの存在を細かく意識しながら音楽を聴く人は、正直言って少ないと思う。ただ、間違いなく実力者揃い。余談だが、マライア・キャリーはブレンダ・K・スターのバックコーラスとして音楽業界に足を踏み入れたし、DREAMS COME TRUEの吉田美和はとんねるずのバックバンド出身だし、大黒摩季はZARDのコーラスを担当していた。

コーラスに必要なのはモノマネのスキル!?

 植松はコーラスする上で、メインボーカルの歌い方に合わせるよう気をつけているそう。ボーカリストがどう歌っているかを察知し、声色、ビブラート、リズムなどを変えていくのだ。まさに、変幻自在のテクニック。なぜ、こんなことが可能なのか?

「モノマネが昔から好きで。例えば、志村けんさんとか」(植松)

 ものすごくうまく歌っていたのに、徐々に声が志村けんに変わる……という芸を彼は十八番にしている。実際、AI「Story」を歌いながらいつの間にか志村けんになる持ちネタを、彼はスタジオで披露してくれた。これが、かなりうまかったのだ。ものまねタレントが出演するレストラン「キサラ」に出てもおかしくないレベルだ。

 実は植松、“歌ってると最後に志村けんになる”動画を以前よりTikTokに頻繁にアップしている。

@yosukeuematsu 突然志村けんになるぷりてんだー#志村けん#ぷりてんだー#pretender ♬ オリジナル楽曲 – 植松の陽介 – 植松陽介

@yosukeuematsu 突然志村けんになる三日月#志村けん#三日月 ♬ オリジナル楽曲 – 植松陽介

@yosukeuematsu 突然告げる#春を告げる #春を告げる歌ってみた #志村けん ♬ オリジナル楽曲 – 植松陽介

@yosukeuematsu いい歌だけど高い歌#志村けん #daice #citrus歌ってみた ♬ オリジナル楽曲 – 植松陽介

 メインボーカルに寄り添うコーラスを心がけるのは、吉岡も同様である。HYDEのコーラスを担当する彼は、HYDEの特徴であるエッジボイス(声帯を閉じながら発声する声。息が声帯に当たって振動、その振動が音になる)をコーラスとしても多用しているらしい。

 「エッジボイス」がどういうものなのか、実際にHYDEの「SHALLOW SLEEP」を歌いながら吉岡は解説してくれた。また、彼の歌うHYDEがすごく似ているのだ。凡百のものまね芸人より断然似てる! クセはHYDEそのままだし、“綺麗なHYDE”と表現したくなる歌唱であった。なぜ、こんなことが可能なのだろう?

吉岡 「僕、(コーラスを)やらせてもらってるのは大概、憧れてた人なんで。中学高校とかでL’Arc~en~Cielのモノマネしませんでした?」

村上 「でけへんもん。したくても、でけへんもん! みんなできると思うなよ!!」

 HYDEだけでなく久保田利伸のコーラスも務める吉岡は、もちろん久保田のモノマネも再現可能だ。

「久保田さんの1つの音、たとえばドの音があるじゃないですか。普通だったら『アー』なんですけど、久保田さんのドはドじゃなくて『はぁ~~うゎん』。1つの音にいろんな声の成分が入っています」(吉岡)

 久保田っぽいというか、木梨憲武っぽいというか、子門真人っぽいというか。つまり、譜面通りではなくてレイドバック(少し遅らせる)させる歌い方だ。ジャストタイムより後ろのリズムを取っている。

吉岡 「久保田さんも大好きなんで。やっぱりモノマネしちゃうじゃないですか、久保田さんって?」

村上 「でけへんねや! 言うとるやろ、さっきから」

 特に吉岡に関しては、日テレのモノマネ番組で優勝さえ狙えるレベル。完全に、久保田の声になっていたのだ。「憧れてた人のコーラスをしている」「モノマネしちゃう」という彼のコメントは、密かに重要な証言だったと思う。わかりやすい例で言うと、サザンオールスターズの曲は桑田佳祐のモノマネをしないと逆に歌いづらいはずだ。

12
ページ上部へ戻る

配給映画