ジャニーズ、コンサート「声出し解禁」の絶大な影響力、他アイドルも続くか?
#ジャニーズ #コンサート #新型コロナウイルス
King & Princeの分裂騒動や滝沢秀明氏の退社など、不穏な動きが続いているジャニーズ事務所だが、そんな中でも、音楽業界全体に大きな影響を与える変化があった。
11月15日、ジャニーズ事務所が公式サイトで「コンサート開催ガイドラインの緩和について」という文書を発表。「不織布マスクを着用していただくことを前提に、隣の席の方と会話される程度の声量での歌唱、タレントへご声援いただいても結構です。また、出演者の登場時の呼びかけ、演出効果に対して、一時的に大きな声を出されることも結構です」と、コンサート中の声出しを容認することを明らかにしたのだ。
これを受け、SNSでは、ジャニーズの声出し解禁についてさまざまな意見が飛び交った。ジャニーズ以外のアイドルグループのファンたちも、事態の流れを注視してるようだ。
新型コロナウイルスの感染防止を目的に、2020年以降は多くのアーティストのコンサートやスポーツイベントなどで、観客による声出しが禁止されることが多かったが、ようやく最近では、いくつかのイベントで声出しが解禁されるケースも増えてきていた。
「たとえば、SKE48のコンサートやROCK IN JAPANなど、ある程度の条件を設けつつ試験的、あるいは限定的・段階的に声出しがOKになっています。ただ、音楽業界全体が足並みをそろえて、規制緩和に向かっているとまでは言えないのも事実で、バッシングのリスクを考えると、声出し容認に踏み出せない運営も多かった。そんななか、業界最大手事務所であるジャニーズが、声出し解禁に向かって進んだというのはかなり大きい。中小規模の事務所にとっては、“ジャニーズがやっている”という事実を担保にして、声出し容認に向かえますからね」(レコード会社関係者)
特にコンサートに主軸を置く芸能事務所として、ジャニーズ事務所の存在感は大きい。
「多くのアーティストを抱え、それぞれが頻繁に全国ツアーをやっているという事務所はそう多くない。しかも、ジャニーズの場合、ドームクラスのツアーを年に数回行うこともあります。言ってみれば、コンサート業界では、ジャニーズ以上に実績を積んでいる事務所はなく、だからこそ影響力も大きい。
また、ジャニーズの場合、コロナ禍で規制されている中でコンサートを開いても、これまで目立ったマナー違反がなかった、あるいは世間が認知するほどのトラブルはなかったという点で、納得させる材料も持ち合わせています」(同)
今回のジャニーズの声明は、不織布マスクの着用を前提として「隣の席の方と会話される程度の声量」での「歌唱」と「声援」を容認。さらに、出演者の登場時の呼びかけ、演出効果に対して、“一時的に大きな声”を出すこともOKとしている。具体的には、何がOKになったのか。
「この文章では、どこまで大きな声を出していいのかどうかはわかりませんが、実質的な全面解禁だと捉えてもいいでしょう。特に“出演者の登場時の呼びかけ、演出効果に対して、一時的に大きな声”を出していいというのは、アーティストからのファンサへのレスポンスを許容していると考えられます。つまり、マスクさえしていれば、常識の範囲内で自由に楽しんでいいということと解釈できる。ただ、やはりジャニーズのファンたちも、ここで一気に解禁して感染が広がりでもしようものなら、バッシングに晒されるということは十分理解しているはずなので、最初から全面解禁という感じではなく、徐々に声を出す頻度を高めていって、気づいたら全面解禁、みたいな現場の流れになっていくと思いますよ」(同)
音楽業界全体がコロナ禍のスタイルから以前のスタイルに戻るためには、やはりジャニーズ事務所の成功体験が必要というのは間違いないようだ。あるアーティストの運営関係者はこう話す。
「正直、ジャニーズ内のゴタゴタについてはあまり興味はないんですが、コンサート運営の範疇では絶対に失敗してほしくないし、できるだけ早く日常を取り戻してほしい。ジャニーズ事務所が試金石になってくれることが、日本の音楽業界を救いますからね」
新規感染者数が増加傾向にあり、第8波到来が確実視されているなかで、声出し容認は決して簡単ではないとも言えそうだが――まさに、ジャニーズ事務所は内部でゴタゴタしている暇などなく、コンサート運営の正常化にもっと力を注ぐべきなのかもしれない。
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