「これは大変だな…」『オモウマい店』ロケに遭遇した男性の証言とヒット番組の“努力”
#中京テレビ #オモウマい店
昨年4月のスタート直後から好視聴率を連発し、今や視聴率ランキングの上位常連番組となった『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(日本テレビ系)。盛りが良くて安い“オモウマい店”を全国から探し出し、番組で紹介してきたが、アクの強いを探す店方法はなんとも独特だ。
「『オモウマい店』は、とにかく安く料理を提供する店が紹介されるので、グルメ番組としても有益ですが、最大の魅力は極めて個性的な店主たち。客が求めたわけでもないのに勘定を安くするママ、値段を下げすぎて儲けが全くないので、閉店後にバイトをするマスター、とにかく気前よくポンポンとおまけを渡してしまう店主など、商売の常識からかけ離れた好人物が次々と登場します。
一方、番組では、スタッフがそういったお店を探し出すまでの様子も紹介されますが、これがまた独特です。これまで『2階が自宅の店』『店名が“味の○○”』『店先に花が飾ってある店』『店の前に安い自動販売機が設置してある店』など、番組独自の“法則”で良店を探し出してきましたが、先日、飛び出したのが『駐車場の白線が薄い店』。客がひっきりなしに来るから車の出入りが絶えず、駐車場の白線が薄くなるという論法でしたが、さすがしっかりと良い店を見つけていましたね」(テレビ情報誌記者)
今回の法則については、ネットでも、
「目の付け所がほんとすごいw w w」
「オモウマは目の付け所が玄人すぎて草」
「『駐車場の白線が薄いお店は良いお店』←これすごくないですか???繁盛しているってことだもんな」
などと、称賛の声が殺到。スタジオのヒロミや小峠英二も大爆笑だったが、ロケはなかなか過酷だ。神奈川県内の中華料理店で、偶然、ロケに巡り合った男性はこう証言する。
「撮影は1人で行っていて、スタッフは小型のハンディカメラを持ちながら店内をウロウロと巡回。撮影をこなしつつも皿を下げたりテーブルを拭いたりと、店員としても稼働しており、その合間には来店した客に1人ずつ撮影の許可を取る作業もやっていて、これは大変だなと感心しました。番組名はかなり浸透しているようで、『見てるよ』とか『頑張ってね』とか声を掛けられていました」
番組では、スタッフが完全に店に溶け込み、まるで十年来の店員であるかのような状態になっている場面がしばしば紹介されるが、その陰には画面に映らない努力があるということ。
快進撃が続く『オモウマい店』だが、その撮影手法はテレビマンたちには衝撃だったという。
「スタッフの店探しは、一言で言えば“手当たり次第”。全国バラバラにスタッフが散って、これぞと思った店に飛び込む作業を1日5軒も6軒も繰り返し、放送に至るのは100軒に1軒ぐらいだそうです。しかし、ロケにタレントが帯同しない上、ハンディで1人で撮影するスタイルなら、制作費は相当抑えられますし、若手が全部1人でやることで、構成、カメラアングル、撮影交渉のテクニックなど、一挙にいろいろな仕事を覚えられる。番組が成立するワケはそのあたりにあるでしょう」(民放バラエティ番組制作関係者)
一番の“ウマい店”は、放送する中京テレビと番組の制作会社かもしれない。
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