ボジョレー解禁!「赤ワイン仕立て」の「どん兵衛」と「U.F.O焼そば」をソムリエ気分でテイスティング!?
#カップ麺 #どん兵衛 #カップ麺一行3昧 #日清焼そばU.F.O.
今回レビューするのは、2022年11月14日に発売された、日清食品の「日清のどん兵衛 赤ワイン仕立ての欧風ビーフカレーうどん」214円(税別)と「日清焼そばU.F.O. 赤ワイン仕立てのデミグラスソース焼そば」214円(同)。
毎年11月の第3週木曜日、今年は11月17日だった「ボジョレーヌーヴォー」の解禁日に合わせて発売された「赤ワイン仕立て」の商品です。
「どん兵衛」は和風カップ麺ブランド、「日清焼そばU.F.O」はカップ焼そばブランドでありながら、どちらもその枠を大きく超えてきます。「どん兵衛」からは洋風フレーバーや二郎インスパイアがたびたび登場、「U.F.O」からも油そばやパスタ風の商品などが多く出ています。
いろいろと枠からはみ出てしまった両ブランドなので、「赤ワイン仕立て」と言われてもそれほど違和感はありませんが、「解禁!」と言われるとなんだか心が踊ってしまいます。ソムリエ気分でカップ麺をテイスティングするので、今回はムッシュと呼んでいただいても問題ございませんざます。
和風カップ麺と赤ワインの相性は?
「日清のどん兵衛 赤ワイン仕立ての欧風ビーフカレーうどん」
まずは、「日清のどん兵衛 赤ワイン仕立ての欧風ビーフカレーうどん」214円(税別)。和風カップ麺の大定番「どん兵衛」ブランドから登場した「赤ワイン仕立て」。
「どん兵衛」はぶっ飛んだ商品を数多く出しているので、今さら「赤ワイン仕立て」と言われてもあまり驚きはありませんが、今回のような洋風味なら、本来は「カップヌードル」シリーズのほうが相応しいようにも見えます。
ただ、その「カップヌードル」も近年では、「味噌」とか「豚骨」とか、洋風のイメージとは逆行する和風の商品を出している上、ついこの間には「餃子」なんて商品も出していました。洋風にぶっ飛んだ「どん兵衛」とのバトルがおかしな方向に向かっていないか、ちょっと心配になります。
牛や赤ワインの風味を効かせたカレー味のつゆに、いつものどん兵衛の油揚げ麺のうどんと、大豆ビーフ、ニンジンが合わせられています。
カレー味のつゆにはスパイスが11種も使われているそうですが、スパイスよりも牛脂の旨みと赤ワインの風味が目立っており、特に赤ワインは鼻に抜ける香りに上品さを感じます。カレー味はどちらかというと脇役で、主張しすぎずに牛や赤ワインを立てていました。スパイスが目立つと赤ワインとか消えてしまいそうですもんね。
赤ワイン、牛、カレーの三位一体の味を楽しめる上品な味わいが特徴ですが、赤ワインとの調和を重視するあまりに、全体的に主張がおとなしめになってしまい、濃い味に慣れきってしまっているカップ麺ラバーからすると、おいしいけどもうちょっとガツンとくる味が恋しくもなりました。
麺は、いつものどん兵衛と同じ油揚げ麺のうどんで、他社製に比べて縮れが抑えられたストレート形状。赤ワインの上品な味のつゆには、いかにもカップ麺然としたジャンキーな縮れ麺よりも、今回のようなストレート麺のほうが合っているように思います。和風感をことさらに主張することなく、つゆの味となじんでいました。
和風ど真ん中のうどんのはずなのに、「もうパリに住んで長いのよ」とばかりにしれっと赤ワインのつゆとマッチしています。この柔軟さは、フットワークが軽くて流行りに敏感な日清食品らしいと言えるのではないでしょうか。
具として入っているのは、大豆ビーフとニンジン。大豆ビーフとは、大豆由来の原料を使って牛肉を再現したもので、大豆由来の原料が使われているカップヌードルの「謎肉」とは半分親戚のような関係と言えるかもしれません。
濃い味付けに牛の風味もつけられていますが、食感は牛肉とはだいぶ離れており、特に今回の肉はカットが大きいため、あまりごまかしが効かなかったのかもしれません。小さい大豆ビーフだともうちょっと本物に近い食感なんですけどね。今後のさらなる進化に期待したいところです。
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