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本多圭の『芸能界・古今・裏・レポート』

仲本工事の内縁妻騒動で思い出す「高倉健他界後の女性トラブル」

仲本工事の内縁妻騒動で思い出す「高倉健他界後の女性トラブル」の画像1
高倉健

 ザ・ドリフターズの仲本工事さんが横浜市の車道で交通事故に遭い、急性硬膜下血腫で10月19日に亡くなってから1カ月。享年81歳。今もなお、芸能界はじめ各界から悼む声が絶えないが、その一方で、内縁の妻である演歌歌手・三代純歌さんをめぐるスキャンダルはいまだ終息する気配はみられない。

 「訃報を受けて以降、追悼の声があふれ、今さらながら仲本さんの人柄が窺いしれますが、それに比例するように、純歌さんへの厳しい声が高まっています。仲本さんからすれば、27歳年下で、惚れた弱みもあったのでしょうが、生前から、彼女の浪費癖や男癖の悪さに泣かされていたようです。それにしても、仲本さんはじめ、一世を風舞した故・高倉健さん、故・やしきたかじんさん、それにビートたけしといい、“最後の女”に恵まれていません」(情報番組プロデューサー)

 12年に純歌さんと再々婚した仲本さんは、デュエット曲もリリースするぞっこんぶりを見せたが、その後、「デイリー新潮」が、仲本さんがペットの糞尿の異臭が漂う“ゴミ屋敷”で一人暮らしをさせられていると報道。さらに、仲本さんの告別式の際には、純歌さんと彼女の友人らが仲本さんの遺体をスマホで執拗に撮影していたことも明らかになっている。

 「純歌さんに関しては、仲間の加藤茶や高木ブーからも悪評ぷんぷんだった。救いは、純歌さんが入籍していなかったため、彼女に相続権がないことです」(ワイドショーデスク)

 最近では、「週刊文春」が、仲本夫妻が経営するカラオケスナックの客だった男性が、純歌さんとの不貞関係を告発するなど、純歌さんをめぐるスキャンダルは尽きないが、有名人の“最後の女”をめぐって、トラブルが起きることは、実際、珍しいことではない。

 14年、悪性リンパ腫で他界した昭和の銀幕スター・高倉健さん(享年83歳)は、健さんの死後、元女優の小田貴月(当時、貴倉良子)さんが突然、養女として現れた。

「健さんは、亡くなる直前に貴月さんと養子縁組をしたそうなのですが、彼女は健さんがなくなった後、福岡にいる実妹にも知らせず、わずか死後2日で火葬してしまったんです。妹さんが“遺骨を分けてほしい”と訴えても、“遺言で散骨してくれといわれた”と断わられたそうです」(女性誌記者)

 養女と名乗り出た貴月さんは、女優としてドラマやCMなどに出演した後、ライターに転身。長年、健さんのファンだったところ、知人の紹介で健さんと知り合い、健さんの自宅で生活するようになったと言うがーー。

「貴月さんは、“健さんとは夫婦同然の関係だ”と主張しましたが、しかし、生前の健さんは、故・江利チエミさんとの離婚を後悔し続け、独身を貫いていました。健さんを知る関係者は、“彼女は高倉家の家政婦だった“と口を揃えて貴月さんの主張に異を唱えていました」(夕刊紙記者)

 筆者も、健さんが足繁く通っていた銀座1丁目のフランス料理店のギャルソンと親しく、話を聞いたことがあるが、そのギャルソンも、「貴月さんは“家政婦“という認識だった」と振り返る。

 「それでも、貴月さんは、健さんが亡くなった翌年2月に金融機関の窓口を訪れ、相続の手続きをしてしまいました」(前出の夕刊紙記者)

 しかし、ジャーナリストの森功氏が上梓した『高倉健 七つの顔を隠し続けた男』(講談社)によれば、養子縁組の際の入籍申請書類には、養女になった貴月の母親と、高倉の従弟(当時の高倉プロの専務)のサインがあるものの、健さんの本名である小田剛一のふりがなが「おだたけいち」ではなく「おだごういち」になっているという。また、従弟によれば、何も書かれていない申請書を持ってきた貴月から、サインしてくれと言われ、サインしただけだという。

 「貴月さんの言動については、親族だけでなく、映画関係者も疑問を抱いていましたが、貴月さんは相続人の立場を利用して、自宅やマンション、別荘も含めた不動産資産厄億円のほか、金融遺産約30億円、総額40億円の財産を独り占めしました」(前出の女性誌記者)

 結局、多くの謎を残したまま、健さんの遺産をめぐる相続トラブルは自然消滅してしまった。現在、貴月さんは、高倉プロモーションの代表を務めているが、健さんの死後に汚点を残した感は否めない。

 健さんが亡くなったのと同じ14年1月には、“浪速の帝王”と呼ばれたミュージシャン兼タレントのやしきたかじんさんも心不全で亡くなっている。64歳の若さだった。

「やしきさんの場合も、やしきさんの死後、32歳年下の妻・さくらさんとたかじんの一人娘の間で遺産相続をめぐる泥沼バトルに発展したのみならず、やしきさんの闘病生活を綴ったというノンフィクション『殉愛』の記述をめぐって、名誉毀損訴訟となったのはまだ記憶に新しいところです」(在阪のテレビ関係者)

 プライベートでも人から愛され、尊敬されていた人気芸能人。にもかかわらず、彼らが選ぶ“最後の女性”が、関係者から歓迎されない。理解に苦しむところだが、最近では、お笑い界の重鎮・ビートたけしも、再婚したEさんとの関係が深まってから人が変わり、“カネ、カネ”と言うようになってしまい、ブレーンが次々と離れている。

 売れた芸能人は晩節や亡き後の名声を汚さないよう、女性選びには注意したほうが良さそうだ。

(文=本多 圭)

本多圭(ジャーナリスト)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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最終更新:2022/11/18 10:00
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