『そして、バトンは渡された』石原さとみ歴代ベスト5クラスの仕事が見せる傑作
#金曜ロードショー #しばりやトーマス #金ロー
週末のお楽しみ、日本テレビ系『金曜ロードショー』が今回放送するのは、2019年の本屋大賞受賞作品を映像化した2021年公開作品『そして、バトンは渡された』が地上波初放送です。
友達想いの小学生「みぃたん」(稲垣来泉)はシングルファーザーの父親、水戸秀平(大森南朋)に育てられている。泣き虫っこでいつもみぃみぃ泣いていることからこんな風に呼ばれるようになった。母親がいないことを悲しむみぃたんのために秀平は梨花(石原さとみ)という若い女と再婚する。
自由奔放でお調子者の梨花だったが、気立ての良さでたちまちみぃたんと仲良くなる。ある日秀平は自分の夢をかなえるため、ブラジルに家族で移住しようと相談もせず提案。これをきっかけに秀平と梨花は口論するようになり離婚することに。みぃたんは父親が大好きで一緒についていきたかったけど友達と離れるのも嫌なので梨花とともに日本に残ることに。
ブラジルにいる父親宛てにみいたんは手紙を出し続けるが、その返事は一度も来なかった。「お手紙の返事もくれないお父さんのことなんか忘れよう」と梨花はみぃたんのためにピアノを買ってくれる大金持ちの男と再婚する。
高校三年生の森宮優子(永野芽郁)はこれまで母親が二人、父親は三人、苗字は四度変わったことがあるという経緯があるが、今では平凡だが優子のためにキャラ弁風のお弁当をつくってくれる優しい継父の壮介(田中圭)と暮らしている。自分の気持ちをあまり表さず、辛い場面でも我慢して苦笑いで済ましてしまう優子は合唱コンクールで得意でもないピアノの伴奏を押し付けられても嫌と言えない性格。
ピアノの練習会で緊張からミスをしてしまう優子の前で優雅にピアノを弾く同級生の早瀬健人(岡田健史)に惹かれていく。独り立ちしたい優子は継父の壮介が再婚すればいいのにと思っていたが、二人で外食にいった時、会わせたい人がいると告げられるも、その人は姿を見せなかった……。
『そして、バトンは渡された』はみぃたんと優子、血の繋がらない人間に育てられた主人公が少女から大人になっていく過程で様々な人たちからリレーするように愛情のバトンを手渡されていく話だ。
最初に説明したがこの映画には原作本が存在する。そして原作と映画では大筋が同じだが、ある点について異なる部分がある。映画版はミステリーでいうところの叙述トリックを使っているのだ。
視聴者の先入観を利用してミスリードさせる手法で、この時点で勘の良い読者には映画のトリックがすぐにわかってしまうので、ネタバレしたくない人はこれ以上読まずに放送を見てください(ってもう遅いか!)。
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