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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 「バスサンド」になぜか吉川晃司参戦

『帰れマンデー』なぜか吉川晃司参戦! ペースがまるで合わない、驚異的な徒歩の速さ

毛利元就の子孫・吉川晃司が、武田信玄に変身!

 とはいえ、吉川はすっかり丸くなった。道すがら、武田信玄の顔ハメパネを発見した一行。吉川は、無邪気にそこに顔をハメたのだ。毛利元就の子孫(毛利元就は吉川元春の父)のはずが、満面の笑みで武田信玄になる大サービスぶり!

 こんなふうに、旅する吉川はずっとニコニコしていた。道中、一行はぶどう狩りのできる直売所に立ち寄ったが、そこでも吉川はおとなしくて礼儀正しかった。パブリックイメージが破天荒なだけに、頭上のシャインマスカットをシンバルキックで刈ってしまわないかヒヤヒヤしたが、決して彼はそんなことをしない。

 ギャップといえば、もう1つ。吉川は趣味で家庭菜園に励んでいるらしい。

伊達 「吉川さん、1番好きな果物はなんですか?」

吉川 「うちのベランダでも作ってるパッションフルーツとか。結構、趣味がジジイなんだよ。30代前半ぐらいから、突如ジジイになった。土いじり、草いじりが好き。あと、メダカや金魚にエサをやって」

冨澤 「メダカもやってんすか!?」

 夜な夜な、繁華街で飲み歩いてそうに見える吉川だけに、まさしくギャップ萌えである。仕事ではストイックなミュージシャンなのに、普段はマイペースに楽しく生活している。こういう人が1番カッコいいと思う。

 現在はこんなに丸くなった吉川も、『1985年 NHK紅白歌合戦』に初出場した際は、荒ぶれていた。当時20歳だった吉川は、番組に無断でなぜか唐突にステージにシャンパンを撒き散らし、シブがき隊の布川が拭き終わらない酒に滑って転ぶという大迷惑な事件を起こしているのだ。

 まさに、人に歴史あり。アイドルなのに初出場で紅白から出禁を食らい、後年には大河ドラマ(2009年放送『天地人』)で織田信長を演じているのだから、吉川の紆余曲折は胸アツだ。

 吉川の半生と人物像が強く伝わってきた、今回の5人旅。こんなにも徒歩のペースが速い「バスサンド」を見たのは、この日が初めてである。今まで、吉川並みに猛烈な歩きを見せたゲストは、東山紀之と反町隆史くらいしかいなかったと思う。

 さらに驚きは、昨年2月に吉川が狭心症の手術を受けている事実だ。「おくすり手帳」を二度見したくなってくる、驚愕のエピソード。やはり、彼は体力オバケだと思う。

 体力といい、物腰といい、旅のすべてがさすが吉川晃司だった。広島から泳いで上京してきただけのことはある。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2022/11/11 14:30
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