5GAP、キングオブコント決勝進出してないのに、珍しい方法で売れた芸人
#キングオブコント #馬鹿よ貴方は 新道竜巳
今年も「キングオブコント2022」が無事終わり、ビスケットブラザーズが優勝しました。
ただ、関東世帯視聴率が9.7%と2桁を切ってしまったのが少し残念ですが、審査員長の松本人志さんが歴代最高得点の98点をビスケットブラザーズに予選と最終決戦の2度にわたってつけるなど、ネタレベルの高さはあったと思います。
キングオブコントの出場芸人からすれば、優勝以外のひとつの目標として「売れる」事がモチベーションになっていると思います。M-1グランプリと比べると、キングオブコントの決勝進出者は売れる事が難しいでしょう。そのキングオブコントで珍しい売れ方をしつつある芸人さんが1組、目立っているのでご紹介したいと思います。
5GAPはお笑い好きには結構、知られた芸人さんですが、彼らをここであげることに「?」がよぎる方もいるかと思います。そう、5GAPは1度もキングオブコントで決勝に勝ち進んだことがないのです。
活躍し始めたは、「キングオブコント2020」で準決勝に勝ち進んで以降です。5GAPは吉本東京NSC5期生で、結成は1999年3月です。2008~2009年頃にメディアでは「爆笑レッドカーペット」(フジテレビ系)で活躍されていました。
ただそれ以降テレビ出演は減少し、テレビで見る事も話題になる事もない状態のなか、「キングオブコント2020」の準決勝に名前があったことかと思います。新型コロナ禍で会場にお客さんが入れる人数もかなり制限され、ネタも手応えが感じづらい環境での戦いとなりました。
ですが準決勝進出者発表になった時になぜか、5GAPさんの名前が目立ち、会場に見に行っていない人も5GAPの決勝は面白そうと期待をするようになりました。
ただそこでひとつ疑問なのが、5GAPは初めての準決勝進出ではなかったのになぜか2020が凄く評判が高かったという事です。2011、2012、2013、2014、2020、2021年と6回も準決勝進出しています。
それなのになぜ、2020年では話題になったのか。
ここでは3点ほど、現在の5GAPさんの浮上を支えてきた要因を上げて考察してみましょう。
まずお二人は2014からの6年間、準決勝に進出していなかったというのが大きく、世間が「5GAPが過去に準決勝に進出したことを忘れていた」というのがひとつありそうです。お笑いライブは1年間でお客さんが、ほとんど入れ替わると言われています。6年ともなると、全く知られていなくなるのはしょうがないかもしれません。
2つ目、コロナ真っただ中で劇場に人が入れられなくなり、気持ちの暗くなっていたファンや芸人が多くなってきました。その中で底抜けに明るく顔で笑わせるネタをやり続けていた5GAPが、この時求めていたものに限りなく近かったのかもしれません。
そして3つ目、演技かかったコント師の急増もあるかと思います。
バナナマン、ラーメンズ、東京03がコント師に大きな影響を与えました。演技力と自然なストーリーからくる笑い、そして伏線回収。これの条件でコントをやる芸人さんが急増しました。面白いコント師に限って、この条件を満たしています。準決勝の芸人なかに、一般的な芸風とは全く逆ともいえるような表現をしている5GAPがすごく目立ったと言うのも理由かもしれません。
特に期待されていたキングオブコント2021では準決勝に残ったものの、気負い過ぎて本来の5GAPが表現できなかったとテレビで本人も言っております。「仕事量も70倍に増えた」と2022年8月23日放送の「にけつッ!!」(日本テレビ系)に出演されたときに言われていました。
これからも5GAPの活躍には注目したいですね。
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