「認証バッチ有料化」でリスク増加…芸能人もアイドルもTwitterから逃げ出す理由
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ツイッターを買収したイーロン・マスク氏が11月2日、ツイッターの「認証バッジ」を有償化する案を自身のツイッターアカウントで表明した。月額8ドル(日本円で約1200円)で提供する予定だという。
現在アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでは、「Twitter Blue」として、ツイッターの機能を拡張するサブスクリプションサービスを月額4.99ドルで提供。「Twitter Blue」ではツイートの編集が可能となるほか、広告の非表示などのサービスを得られるが、今後はこの「Twitter Blue」に認証バッジの機能を加え、月額8ドルで提供するという話だ。
ツイッターの認証バッジは、そのアカウントが本人のものであることを示すためのもの。タレントやスポーツ選手、政治家など、多くの有名人に与えられており、日本国内でもツイッターの認証バッジが有料化されれば、芸能事務所にも少なからず影響がありそうだ。
「タレントを多く抱える芸能事務所にとって、認証バッジの有料化は単純に必要経費の増加を意味します。たとえば、メンバーが10人いるアイドルグループで全員が認証バッジ付きのツイッターアカウントを持っていれば、それだけで月1万2000円、年14万4000円かかる。微々たるもののようにも思えますが、アイドルグループの運営の中には、かなり小規模の事務所も多く、10万円程度の出費も馬鹿になりません。
あるいは、所属タレントが100人や200人といった超大手事務所だと、そのタレントたちのツイッターアカウントの認証バッジをキープするだけで、年に100万年単位のお金がかかることとなるわけです。
もちろん認証バッジを放棄するという選択肢もありますが、なりすましによる被害のリスクを考えると、得策ではない。ツイッターを宣伝ツールとして使っている芸能事務所にとっては、少々面倒くさい展開になりそうです」(芸能事務所関係者)
認証バッジにかかる費用を補填するべく、ツイッターでの収益化を図る芸能事務所も増えそうだ。
「ツイッターというと、仕事の宣伝と日常的のつぶやきというのが基本。でも、収益化を狙うとなると、そこにPR案件のようなツイートが増えてくるわけです。ファンにしてみれば、まったく嬉しくないし、PR案件ばかりのタレントは間違いなく好感度が下がっていくでしょう。下手に収益化を狙った結果、フォロワーが激減するなんていう裏目の展開もありえます」(同)
認証バッジの有料化が負のスパイラルを引き起こす可能性が高いというわけだ。
「そもそもツイッターは炎上しやすいというリスクもあるので、認証バッジの有料化をきっかけに、ツイッターからほかのSNSに移行する芸能事務所も増えてくるかもしれません。ツイッターはユーザーの年齢層が高いということもあり、若い層にアピールしたいならインスタグラムやTikTokを活用したほうが効果的だという現実もあります。若者向けのエンタメ関連における”ツイッター離れ”が加速しそうです」(同)
ツイッターの従業員を25%をリストラする計画があるなど、大規模な改革をすすめるイーロン・マスク氏。日本のエンタメ業界からも、その動向が注目される。
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