明石家さんま、NHK Eテレ初登場で明かす「エゴサしない」「生きてるだけで丸儲け」の意味
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爆問太田への「落ちる姿を見せる」宣言とBIG3
さんまが結婚していた時期。それはそのまま、世間から頻繁に「つまらなくなった」と言われた時期でもある。
「結婚したときに、いっぺん(芸能界を)やめようと思った。疲れるときがあるんですよ、世間とかマスコミとか仕事とか。その疲れたときに結婚して、『結婚したらやめよう』とは本当に思ってたんで。34歳(の頃)ですね」
「毎日毎日(マスコミに追われるの)は、さすがに疲れた。ドンドン写真誌に撮られて。俺が今、写真誌に載った回数の日本記録らしいんですね」(さんま)
さんまと前妻・大竹しのぶが共演し、恋に落ちたドラマ『男女7人夏物語』(TBS系)は、今年10月からTOKYO MX2で再放送中だ。36年前のドラマが今もコンテンツとして通用しているのだから、すごい。
一方、写真週刊誌である「FOCUS」(新潮社)は2001年に休刊(事実上の廃刊)し、「FRIDAY」(講談社)と「FLASH」(光文社)は、今や実質的にグラビア雑誌である。世の中には変わるものもあれば、変わらないものもある。
さて最後に、かつてさんまが口にしていた「60歳で引退」宣言について。
「55歳のときに会社にも『60歳でやめる』って言うたら、爆笑問題の太田光君が『今辞められたら、我々(中堅芸人)が困る』と。『今辞めたら、さんまさんカッコよすぎるから、カッコ悪いところを見せてくれ』って言うので、『わかった。落ちるとこ、お前らに見せる』って言って、今、頑張ってるんですよ」(さんま)
果たして、本当にやめるつもりだったのだろうか? 誰かに止めてほしかったんじゃないのか? そもそも、こんなしゃべり好きな人が芸人をやめられるはずないと思う。あと、さんまほどの大物になると、彼が周囲の人間を食べさせている構造もあるはずだ。それを、この人が無下にできるとも思えない。
そして、太田に伝えた「落ちるところを見せる」宣言について。これは、どんな大物芸人でも避けられない現実だ。それを今、現在進行形で見せているのが、ビートたけしだと思うのだ。かつて、たけしは「芸人は自分から席を譲るのではなく、必要とされなくなったら自然と消えていくもの」と語っていた。
それらのポリシーを噛みしめると、BIG3の存在感がよりグッと迫って感じられ、なんとも強烈というか皮肉な現象というか。
明石家さんまのEテレ初出演は、こうして幕を閉じた。「子ども会見」という形式を取っていたが、ほとんど『27時間テレビ』(フジテレビ系)でやるような内容だったし、『明石家電視台』(MBSテレビ)の企画「なにをきくねん」もちょっと思い出した。
今後、こんな形で若い世代に何かを伝えようとする役割が、さんまには増えていくかもしれない。
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