『僕のワンダフル・ジャーニー』強引なこじつけの連続で語られる犬と人の愛情物語
#金曜ロードショー #しばりやトーマス #金ロー
思えば大ヒットした前作『僕のワンダフル・ライフ』も無理がある
「風が吹けば桶屋が儲かる」的な強引にもほどがあるこじつけの連続で犬と人の愛情物語が語られる展開には、前作で号泣した全米の観客も一滴の涙も流れなかったようです。北米では同日に公開されたキアヌ・リーブスの『ジョン・ウィック:パラベラム』に惨敗。奇しくも『ジョン・ウィック~』は愛犬を殺された元殺し屋が復讐の銃弾を悪党に撃ち込む話なので、同じ犬の話ならこっちのほうがよかった!?
そもそも犬とか猫とか動物が主役の映画というのは、総じてなんだかな~といった作品が多くて、前作も飼い主のために犬が何度も転生し(その度に違う犬になる)、大冒険の末に、年老いた飼い主の元にたどり着くのだ。全然違う犬になってるんだから飼い主に巡り会ったって、わかるわけじゃないか!
ところが犬と飼い主がやっていたボール遊びをやって見せることで「お前、ベイリーなのか?」ってわかるという展開なんだけど、無理がある。同じことを人間に置き換えたらほとんどの観客が「それってスピリチュアル?」「バカバカしい」と胡散臭いものを感じるはずが、犬とか動物になったとたん「カワイイ~」になっちゃうんだから……。
清廉潔白な犬たちに比べて映画に出てくる人間たちは私利私欲にまみれ、身勝手な人ばかりというところにも、犬を飼う人たちの人間嫌いが現れているようで……人間嫌いの人たちがコミュニケーションが通じてるかどうかわからない生き物に過剰に思い入れ、動物と人間が「通じ合っている」ことを信じて疑わないのも、筆者などは鼻白んでしまう。犬を愛する人々にとっては泣ける感動作なのでしょうけど。
こういうことを犬の生まれ変わりを信じている人たちに言っても「お前は心が汚れている!」と言われるだけかなー。
きっと僕が人生で辛い目にあっても犬は助けに来てくれそうにありません。
香取慎吾にとにかく“イラッ”とする。でも、自分はどうだろう?『犬も食わねどチャーリーは笑う』
実在する夫の不満を投稿するサイト「だんなデスノート」から着想を得た、ブラック・ユーモアに包まれながらも、どこかハートフルな映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』が、...サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事