プロ野球審判員ボール窃盗報道、前代未聞!の舞台裏
#プロ野球 #NPB
今年6月にプロ野球公式戦が行われたバンテリンドーム名古屋内で、未使用のプロ野球公式球が持ち出されていた可能性があることが分かった。11月3日に地元紙がスクープとして報道、各社が後追いしており騒動が拡大している。
各社の報道によると2日に試合を仕切った審判団の1人が住む兵庫県内の自宅を家宅捜索、窃盗への関与について調べを進めている。審判を統括するNPB(日本野球機構)は「心よりおわび申し上げます」としており、今後は捜査に全面的協力するとの声明を発表している。
複数の球界関係者の話を総合すると、犯人として浮上したのは関西地方に住む50代のベテラン審判員のX。過去には優れたジャッジマンとして表彰を受けたこともある。
「選手に対しても真摯な対応で評判は悪くなかった。ただ、日本シリーズの審判団の1人して名前が挙がっていたのに、試合に出場しなかったので球界内では『何かあったのか?』と懐疑的な目を向ける関係者も多かった。事件の当事者として報道され腑に落ちたという声も多い」
プロ野球の試合で使われる公式球は主催球団が購入、試合前に審判団に渡される。1試合行われるごとに最低でも100球を提供し、余ったボールは控室に置いて帰らなければいけない。
「だがXが試合を裁いた時だけ、余った球と使ったボールの数がどうしても一致しなかったようだ。今回はオークションサイトで『未使用球』として売られていたことをファンが、中日球団に通報し事態が発覚。球団は速やかに地元警察に被害届を提出して事態を見守っていた。封されたままのボールを持ちだせるのは物理的に、審判団以外は難しく犯人の特定は時間の問題だった」
これまで選手やコーチが他人の私物を持ち出しオークションで売る「楽屋泥棒」は過去に報道されていない案件を含め、何人も存在していたが審判団のボール盗みが認定されれば、前代未聞の出来事だろう。
「Xには他にも余罪の可能性が浮上し、疑いがかけられている。無実を証明できなければ窃盗罪で刑事罰を問われることになり、審判はクビになるでしょう。普段は試合を裁く立場なので誰よりも公平、公正を求められる。管轄しているNPBは『詳細については現時点では把握できていない』と釈明しているが、被害届から数カ月が経過している中で何をやっているのか。管理責任を問われる事案ではないだろうか」
騒動を鎮静化させるためには余罪を含めて、全ての事実を公の場で報告することが不可欠となる。
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