『笑っていいとも』後番組が比較されるお昼の帯番組の怪物フォーマット
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『いいとも』で求められた「生放送で幅広い視聴者層に面白さが伝わるもの」
これまた雑な言い方をするなら「タレントが遊ぶのを見せて視聴率を獲っていた番組」です。でもこここそが『いいとも』の凄いところだと思います。「面白い」「楽しい」で勝負をして視聴率を獲るのは、非常に難しいことです。週1回のレギュラー放送であっても、それを成し得ている番組はそう多くはありません。
ウィキペディアで歴代の企画を見てみたところ、やはり秀逸な企画ばかりです。
一見シンプルな企画ばかりなので、一般の方や若手放送作家が見た時には「誰でも考えられそう」と思うかもしれません。私も若い頃はそう思っていました。しかし、15年ほどのキャリアを積むと見え方も変わります。お昼の生放送でやる企画として秀逸なものばかりです。
『いいとも』で求められる企画はどんなものかというと「生放送で幅広い視聴者層に面白さが伝わるもの」だと思います。
収録して編集が出来る番組であれば、スベってしまう可能性の高い企画でも「編集して面白い所だけ使えばいい」という気持ちで撮影できるのですが、生放送だとそうはいきません。爆発的に面白くなくていいから、安定して誰がやっても面白い企画であるべきなんです。
実は企画を考えるうえでこれは非常に難しいこと。高確率で誰がやっても面白くなる企画というのは、そうそうありませんから。
そして、企画のルールや仕組みがシンプルであることも重要です。
お昼に生放送をボーっと見る視聴者はルールが複雑だったり、仕組みが難しい企画にはなかなか理解が及びません。
そして、もう1つ重要なのは「出演者が楽しそうであること」だと思います。「タレントが遊ぶのを見せる番組」と先述しましたが、その場合に大切なのは“遊んでいるタレントが心から楽しそう”であること。楽しくなさそうな人の遊びを見たいと思う人はいませんから。
そう考えると「視聴者が簡単に理解出来るシンプルな内容で、見ても楽しく、やっても楽しいゲーム企画」を考えるのはなかなか難しいんです。それを32年間毎日やっていたのは敬服に値します。
新番組『ぽかぽか』の内容はまだ明らかになっていませんが、どんな方向性で勝負してくるのか楽しみです。それでは今日はこの辺で。
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