『内村さまぁ~ず』最終回は回避? 元芸人が語る突然やってくるバラエティの最終回
#檜山豊
現代はインターネットでの配信をメインとする番組が数多く作られており、テレビで放送されていなくても人気番組と呼べるものが増えてきている。一昔前ならインターネットで見られる番組はテレビの再放送がメインで、配信動画オリジナルのコンテンツで人気番組と呼べるものはほとんど無かったといえよう。しかしそんな中でなんと、16年も前からインターネット配信をメインとし、人気を獲得していた番組があった。それが『内村さまぁ~ず』だ。
『内村さまぁ~ず』という番組は毎回ゲストを「司会者」として迎え、出演者の内村光良、さまぁ~ずを相手に行き当たりばったりでその場任せな展開を楽しむという「脱力系成り行きバラエティ」。かつてテレビ朝日系で放送されていた「内村プロデュース」のスタッフや出演者が一部共通しており、どこかしら「内P」を彷彿とさせながら、インターネット番組ならではの制約の少ない、よりコアな番組として制作されてきた。
ちなみに『内村さまぁ~ず』は2006年にミランカというブロードバンド配信サービスでスタートし、「TUTAYA DISCAS」「DMM.com」「J:COMオンデマンド」「ひかりTV」など、さまざまな媒体で配信され、2015年からは「Amazon Prime Video」に移行しつつ、16年間放送されてきたのだ。
そんな人気配信番組が27日に配信された#404にて、最終回を迎えたのだ。
番組の最後にいつもどおりの締めをするのかと思いきや内村さんが「約16年続いてきました『内村さまぁ~ず』、今日で最終回」と突然言い始めたのだ。冗談に聞こえるほど、さらっとあっけなく発表。その表情には湿っぽさなど微塵も感じない。そして画面の左上に「実は最終回でした……」というテロップが出るくらい、最終回っぽくない回だったのだ。突然のサラっと発表はいかにも「内村さまぁ~ず」っぽいのだが、ファンからしたらたまったもんじゃないだろう。
しかし内村さんが「長い間ありがとうございました。また来年、たぶん会えるんじゃないかな。しばしお休み。でも一旦、最終回とさせていただきます。また来年」と、また番組が始まりそうな示唆をしたのだ。そしてテロップも「少しだけお休みさせていただきます」と。さらにさまぁ~ずの三村さんもツイッターにて「内村さまぁ~ず。終わりました。でもね、こうやって言わないと、次に進めないじゃん、放送する媒体は沢山ある。その為の自腹人間ドックだったのさ。また、戻ってきますからねー。」とツイート。
内村さまぁ~ず。終わりました。
でもね、こうやって
言わないと、次に進めないじゃん、放送する媒体は沢山ある。その為の自腹人間ドックだったのさ。また、戻って来ますからねー。— 三村マサカズ@hentaimimura) October 27, 2022
明言は避けているが、たぶん来年のどこかで「Amazon Prime Video」ではない、違う媒体でまた放送されるということだろう。本当の最終回では無いと思える発言は、ファンとしては本当にありがたい。
毎回楽しみにしていたファンにとって”最終回”というのは本当に辛い。心にぽっかり穴が開くという表現が一番しっくりくる。しかもドラマなど最終回が決まっている番組ならまだしも、バラエティ番組の最終回は本当に突然やってくるので、余計に辛い。
これは何も視聴者に限った事ではない。出演者も本当に辛いものだった。
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