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カタールW杯、タレントは“サッカー特需”でウハウハ、放送局は“緊縮財政”で悲鳴?

カタールW杯、タレントはサッカー特需でウハウハ、放送局は緊縮財政で悲鳴?の画像1
サッカー日本代表、森保一監督(Getty Images)

 11月1日には日本代表メンバーが発表され、いよいよ20日の開幕が近づいてきた2022年カタールW杯。

 プロ野球の日本シリーズが終わって、スポーツファンの興味は一気にサッカーへと向かい、テレビ業界も4年に1度のお祭りに合わせて“サッカーシフト”になる。W杯では毎回、日本戦の視聴率が話題となるが、今回は非常に良い数字が出そうだと関係者は見ている。

「日本代表は今大会、ドイツ、スペイン、コスタリカと同じグループ。“死の組”を突破するのは至難の業ですが、その分、グループステージの視聴率が跳ね上がるのではという期待が寄せられています。試合時間も、12月2日のスペイン戦こそ午前4時キックオフですが、残り2戦は、ドイツ戦(11月23日)が22時、コスタリカ戦(27日)が19時。なかでも予選突破の鍵となる第2戦のコスタリカ戦は、日曜19時という絶好の時間帯で、中継を担当するテレビ朝日は相当に気合が入っているようです」(キー局関係者)

 テレビ離れが盛んに叫ばれる中、前回のロシアW杯では、日本VSコロンビア戦が48.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。同試合が平日の21時キックオフだったことを考えると、今回のコスタリカ戦はそれを超える可能性が高い。

 なかなかの盛り上がりが期待できるW杯だが、今回のW杯で“特需”に恵まれるのは誰か? サッカー好き芸能人といえば、明石家さんま、木梨憲武、ナイナイの矢部浩之&岡村隆史など、お笑い芸人たちの顔が浮かぶが……。

「サッカー経験者で旬な人といえば、1人は竹内涼真。女性人気は抜群ですし、ヴェルディユース所属という経歴はホンモノなので、まず思い浮かぶ芸能人です。一方、お笑い界ではパンサー尾形。普段のバラエティでは完全にいじられキャラですが、名門・仙台育英でエースナンバーを背負った実力は半端ではありません。実際に体を動かすような企画なら、真っ先に声がかかるのは彼でしょう。

 女性で一番手に上がるのは、日向坂46の影山優佳です。東大も目指したインテリキャラの彼女は、とにかく勉強量が豊富。Jリーグのみならず海外リーグの選手の名前もスラスラと言え、戦術面も理解があり、すでにサッカー番組で爪痕を残しまくっています。番組スタッフとしては、ゲストに1人は女性を入れたいのが本音。ライバルは、サッカー観戦に異常な愛情を注ぐ小柳ルミ子くらいしか思い浮かびません」(民放バラエティ番組制作関係者)

 一方でW杯は元選手にとってもチャンスの場だ。過去のエピソード、戦術論、代表選手の横顔、試合への心構えや準備……経験者にしか話せないことは多く、現役時代さながらの熱い戦いが繰り広げられる。

「元選手では、完全にタレントになった前園真聖と中澤佑二は、バラエティでは絶対的に強い。妻の丸山桂里奈とセットで、本並健治を起用する手もあるでしょう。よりコアなファン向けの番組なら、先日引退したばかりの中村俊輔はファンも話が聞きたいでしょうし、昨年引退した大久保嘉人は、同僚だった川崎の選手が何人も代表に選ばれているので、こちらも有力。もちろん内田篤人は女性人気が高く、しかも意外と辛口なので、こちらも面白いでしょう」(同上)

 ただ現場では、大会直前にしてこんなドタバタもあるという。

「現在、日本は強烈な円安ですが、それは対カタールの通貨でも同じ。経費が大幅に上がり、ある媒体が直前になって取材班の人数を削ったという話を聞きました。ドル建てで買った余りのチケットをリセールすれば、円安のせいで儲かるので、それを滞在費にあてるという話も。渡航して取材するスタッフも、今回は“緊縮財政”を強いられているようです」(フリースポーツライター)

 円安や値上げラッシュなど、日本の閉塞感を、サッカー代表が吹き飛ばしてくれることを期待したい!

石井洋男(スポーツライター)

1974年生まれ、東京都出身。10年近いサラリーマン生活を経て、ライターに転身。野球、サッカー、ラグビー、相撲、陸上、水泳、ボクシング、自転車ロードレース、競馬・競輪・ボートレースなど、幅広くスポーツを愛する。趣味は登山、将棋、麻雀。

いしいひろお

最終更新:2022/11/03 07:00
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