キンプリ、Snow Manらにも影響大? ビルボードジャパン「ルックアップ廃止」の衝撃
#ジャニーズ
レンタル市場の縮小、中古買い取り中止…CDを取り巻く環境の変化
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ビルボードジャパンは、LINE MUSICで行われている再生数に応じたプレゼントキャンペーンを明らかに対象とした、「一部サービスにおける施策」への対策を発表するなど、2022年度はたびたびチャートポリシーを変更している。ネットメディア「KAI-YOU」のインタビューでは、チャートディレクターが「ファンダムの人たちが、あの手この手でチャートをハックしようとしていることは知っています。逆に聞きたいんですが、それって楽しいですか?」と、アーティストのチャートを上昇させようとファンが奮闘する“推し活”に対してきわめて否定的な見方を示しており、今回のチャートポリシー変更には、そうした“チャートハック”を制限する意味合いも少なからずあるかもしれない。
だが、ルックアップ指標の廃止において一番大きい要因は、「CD大国」だった日本においてもCDを取り巻く環境が大きく変化しつつあるという現実だろう。それはルックアップ廃止の理由が「データ集計が不可能になるため」という説明からも明らかだ。
昨年、TSUTAYAチェーン最大のフランチャイズ加盟会社で、1都9県で蔦屋書店・TSUTAYAを74店舗展開している「トップカルチャー」が来年10月度を目処にレンタル事業からの撤退を発表した。つい先日もゲオホールディングスが、CD・DVDレンタル大手チェーン「ゲオ」の一部店舗でレンタル売場面積を縮小していることを認めており、レンタル市場の縮小は明らかになっている。一般社団法人 日本映像ソフト協会による「映像ソフト市場規模 及びユーザー動向調査 2021」でも、2017年に比べてレンタル利用率は4割減となっていることが指摘されている。さらにゲオホールディングスは9月末でCDの買い取り受付も終了。中古CD市場も様変わりしていくことが予想される。
ルックアップ指標の廃止は、こうした市場の変化によって、いずれにせよ避けられないものだったといえる。一部健闘しているとはいえ、国内におけるCD販売店も減少の一途だ。これは、「いつまでもCD頼みではいられない」という日本の音楽市場を表しているとも見ることができるだろう。
ほとんどがデジタル未解禁となるジャニーズグループにとっては確実に影響を及ぼしそうなこのTwitter指標とルックアップ指標の廃止。12月14日発売のKis-My-Ft2の30thシングル『想花』が廃止後初のジャニーズシングルとなりそうだが、どのような結果となるか、注目されるところだ。
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