堀ちえみ、舌がん手術後初のワンマンライブに「生き直しできたら」
#堀ちえみ
タレントの堀ちえみが10月27日、来春開催予定のデビュー40周年記念ライブ「Chiemi Hori 40 th プラス1 Anniversary Live ~ちえみちゃん祭り 2023 ~」の記者発表会に登場。ステージ4と診断された舌がんの闘病生活を乗り越えた堀が、手術後初となるライブ開催の喜びを涙ながらに語った。
来春のライブでは、シングルを全曲フルコーラスで歌いきる
1982年3月に『潮風の少女』でデビューし、その翌年、ドラマ『スチュワーデス物語』(TBS系)に出演するなど多方面で活躍していた堀は、2019年2月に舌がんを公表した。舌の6割超とリンパ節を切除して、太腿の組織を移植・再建する大手術を経験。その闘病体験をオフィシャルブログなどで発信してきた。
堀は冒頭、「こうして社会復帰できるとは思っていなかったので、感無量です。たくさんの方のおかげで、ありがたいと思っております」と挨拶。涙ぐみながら、次のようにリハビリ生活を振り返った。
「目標や夢があると、人って不思議なパワーが出るというか、人生って捨てたもんじゃないなって思いました。まずは生きること、皆様の前にまた立ってお話ができること、あとは歌うこと。挫けそうになった時も山ほどありましたが、この3つをとにかく目標に前を向いてきました」
手術後は言語聴覚士との発音のリハビリや、ボイストレーナーでコーラスユニット「アマゾンズ」メンバーの大滝裕子とのレッスンへ意欲的に励んできたという。
「喉のところにある舌根を腹筋運動のように鍛えたら、ちゃんと動かない移植した部分の舌も一緒に動くということで、発声練習をトレーニングに取り入れてくださって。自分で1日5分でも10分でもリハビリとボイストレーニングは毎日欠かさずやっています。特殊なボイストレーニングで大変だったと思いますが、大滝裕子先生が面倒を見てくださったおかげで、今回のステージに立てる私が出来上がったと思っています」
堀はYouTubeにも歌を披露する動画を投稿しているが、日を追うごとに発音や歌唱力は回復しているようだ。
「もともと歌ってきたなかで、身体が覚えている感覚を徐々に取り戻してきて、失った部分を人間の身体って、他の部分が補うんだなとも感じています。ある意味、デビュー当時よりも過酷な状況で歌っているので、やりがいがあるというか。40年歌ってきて“心で歌う”ということを、初めて習得できた気がします。歌ってきて、本当によかったなと思いますし、これは病気をした大きな収穫だなと。(ライブでは)魂込めて歌うので、今までとは違う私を見ていただけたら」
プライベートでは3回の結婚を経て、7人の子どもを持つ堀。闘病生活などでは家族の存在も大きかったようで、改めて家族にも感謝の言葉を述べるシーンも。
「たぶん、子どもは今日の会見のことも知らないです。さっき『ワンコにごはんあげといたよ』って連絡がありましたけど(笑)。主人はなんか会食で忙しいみたいで、それぞれ元気にやっているだろうってくらい、今は元気になって安心してくれているということですね」と、笑顔で明かしていた。
デビュー40周年記念ライブ『Chiemi Hori 40thプラス1 Anniversary Live ~ちえみちゃん祭り2023~』は、2017年以来のワンマンライブ。2023年2月15日に東京・かつしかシンフォニーヒルズ、4月7日に大阪・フェリーチェSACAYでの公演を予定。先行受付は11月1日から。
セットリストはすでにできているそうで、シングル曲は全曲フルコーラスで歌いきるという。
「40thプラス1」というタイトルについては、「私のレッスンやコロナ禍で、40周年に間に合わなかったのでプラス1になったんですが、ここからまた1からスタートという意味も込めました」とのことで、「今回のライブが決してゴールではなくて、そこからまたスタートして、堀ちえみとして生き直しができたらいいなと。再スタートだと思っています」とも語った。
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