山上徹也容疑者のテロ行為を美化する風潮続く… “下級国民の神”に祭り上げる危険さ
#安倍晋三 #旧統一教会
「週刊SPA!」が山上を崇拝する問題点を社会の闇として特集
少し前だが「週刊SPA!」(扶桑社)が、8月30日・9月6日の合併号で「山上を崇拝する社会の闇」とする特集を組んだ。
同特集によれば、山上は宗教2世、就職氷河期世代、毒親、貧困を経験してきた人たちの共感を呼び起こし、「下級国民の神」となりつつある。
「山上ガール」と呼ばれる熱狂的な女性ファンも登場し、ツイッターでは「#山上烈士」と呼ぶ投稿だけでなく、苗字をもじって、「#山神様」や「#山上義士」での投稿もある。
10月8日付の産経新聞電子版の記事によれば、山上が鑑定留置される大阪拘置所(大阪市都島区)には菓子を含む食料品や衣類、書籍、現金などの差し入れが絶えないという。
減刑を求めるオンライン署名活動に映画化 テロ行為の美化
オンラインの署名サイト「Chang.org」では山上容疑者の減刑を求める署名集めも始まっており、10日14日現在で8994人の署名が集まっている。
Change.org「山上徹也容疑者の減刑を求める署名」
https://www.change.org/p/%E5%B1%B1%E4%B8%8A%E5%BE%B9%E4%B9%9F%E5%AE%B9%E7%96%91%E8%80%85%E3%81%AE%E6%B8%9B%E5%88%91%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%82%8B%E7%BD%B2%E5%90%8D
署名賛同者からのコメントには、「カルト集団と政治のつながりを放置していた国や世間が悪い。彼(山上容疑者)は被害者だと思う」など、山上に同情的なものが多い。旧統一教会の実態が明らかになるのと比例して、山上への同情、支持は確実に増えている。
安倍氏の国葬が行われた先月9月27日に合わせ、山上容疑者の半生を描いた映画『REVOLUTION +1』が同26日から各地で上映された。監督は元日本赤軍のメンバー、足立正生氏(83歳)。内容と公開のタイミングに「山上の行動を美化する」、「テロの正当化」など批判の声が多数上がったが、少なからずの人が山上容疑者のテロ行為を称えているようだ。
山上が安倍元首相を殺害したことで、自民党と韓国のキリスト教カルト団体である旧統一教会の深いつながりに世間の注目が集まった。宗教2世の問題にもようやく光があてられるようになった。
しかし、それを山上の功績にしてしまうと、やった行為は許し難き凶行であっても、動機は正しいとした「五・一五事件」の二の舞とならないだろうか? 日本の共産化を防ぐためと、浅沼稲次郎を刺殺した山口二矢を神格化する右翼の思考にも繋がってくる。
もし山上が獄中で死亡したり、公判中に何者かに殺されたり、または死刑になったりしたら彼は殉教者となり、本当の意味での「下級国民の神」となってしまう。そうならない為にも、警察には山上の安全に万全を期してもらいたいと思う。
山上には生きて罪を償ってもらわなければならない。それだけが山上の神格化、「下級国民の神」となることを防ぐ唯一の手立てだろう。
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