『関ジャム』オーケストラの裏話、バイオリニストはモテず、チェリストはモテモテ?
#音楽 #関ジャム
1回のコンサートで1000万円稼ぐ指揮者もいる
番組後半では、タブーとも思われるギャランティーの話が登場した。まず、楽器によって報酬額は違うのか?
「いや、それが一緒なんですよ。もちろん、首席とかソロはちょっと手当がついたりするんですけど、バイオリンの後ろで弾いてる方と、途中でシンバルを“ボーン”って1発打つだけの人はギャラ一が緒です」(最上)
バイオリンと、出番が1度のみのシンバルのギャラが同額という事実は有名。筆者も聞いたことがある。ただ、決して全員同額というわけではないらしい。
NAOTO 「でも、全然違うときあるよ。(チェロやヴィオラより)僕ら(バイオリン)のほうが安いです、確実に。バイオリンは、前から後ろからギャランティーが全然違う場合も本当にたくさんあります」
村上 「それって結構な差ですか?」
NAOTO 「それは言えないですけど、半分以上違うときもあります」
まず、オケの弦楽器の前後位置は実力によって決まるというのがある。つまり、これは能力給だ。あと、管楽器奏者は基本ソロで、バイオリンはそうじゃないという事実も影響しているかもしれない。
最後に、ギャランティーのスケールが違ったのは指揮者だ。
「指揮者のギャラっていうのは、本当にピンキリです。たとえば、僕の師匠はアメリカ人の方なんですけど、1回コンサートで振って、まあだいたい1千万円くらい」(原田)
原田の師匠、おそらくロリン・マゼールのことだと思うが、彼のギャラは1千万円というわけか……。1回1千万円ということは、観客はいくらの料金を払い、どのくらいの人数を動員している公演なのかが気になった。あと、ヘルベルト・フォン・カラヤンがどれほど稼いでいたのかも知りたくなった。
正直、あまり期待していなかったクラシック特集だったが、すごく面白い回だった。『関ジャム』の面目躍如といった感じか。新たな角度から、クラシックに興味を持つきっかけとなりそうだ。同番組で定期的に行われる「○○が選ぶ▲▲ランキング」的な企画より、はるかに有意義だったと思う。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事