箱根駅伝に「MARCH」が勢揃い 立教大学の走りが受験戦争の勢力図を変える?
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お正月を大いに盛り上げる箱根駅伝に来年、久々の大学が帰ってくる。
15日に行われた予選会で立教大学が6位に入り、55年ぶりの本戦出場が決定。受験校選びで並ぶ「MARCH(明治・青山学院・立教・中央・明治)」が、半世紀以上ぶりに揃うことになった。
「立教は戦後、強豪校として鳴らし、1957年の大会では総合3位に入りましたが、1968年大会を最後に出場がストップ。予選会通過に遠く及ばない時代が続きました。しかし2018年、世界選手権5000mにも出場した上野裕一郎氏を監督に招へいし、箱根駅伝出場プロジェクトが始動。当初は大学創立150周年の2024年に出場を目指す計画でしたが、1年前倒しで出場を叶える快挙となりました」(フリーのスポーツ記者)
箱根駅伝といえば、近年は、原晋監督率いる青山学院の強さが圧倒的残だが、そんな青学も2009年に出場した時は、33年ぶりの出場だった。立教も青学に続くかどうか、陸上関係者からは注目が集まるが、駅伝にMARCHが勢揃いしたことは、受験業界の人間も興味津々だ。
「箱根駅伝の大きなポイントは、大会が受験シーズン直前だということです。1月はすでに大半の受験生が志望校を決めている時期ですが、MARCHや日東駒専(日大、東洋、駒沢、専修)などの同列校では、直前までどれを受けるか迷う学生は多い。視聴率が40%にも迫る箱根駅伝の順位は、受験生の志望動向まで左右するのです。
大学スポーツは学生集めの大事なツールですが、なかでも箱根駅伝は超別格。山梨学院、中央学院、城西、上武、東京国際、駿河台、平成国際など、箱根で知名度UPを図った大学を挙げればキリがありません。駅伝はあまり金をかけずに早く強化することが可能で、大会も入試直前なので、“集客効果”が絶大だからです」(受験業界に詳しいライター)
お正月のテレビ中継で、サブリミナル効果のように大学名を連呼されれば、行きたくなってしまう受験生がいても不思議ではない。さらに立教には切実な事情もある。
「立教は歴史もあり、知名度も高い大学ですが、関係者としては、テレビでライバル校の校名が連呼される中、自分だけ“蚊帳の外”なのは面白くありません。立教は2024年に150周年を迎えますが、記念事業などで寄付を集める際には愛校心を煽るイベントが必要。立教では長嶋茂雄を輩出した野球部が“最重要スポーツ”ですが、六大学野球はなかなかメディアでは取り上げられないので、箱根で存在感を示すのはかなり重要です。
MARCHは学生集めもシビアです。急激に進む少子化の流れは、今のところ大学進学率の上昇でカバーしていますが、定員の厳格化と、長引く不況による国立人気で、私立上位校の経営状況はどこもいっぱいいっぱい。中でも立教はMARCHの中での存在感が薄く、池袋キャンパスの立地の良さを活かしきれていません。
箱根駅伝の順位ひとつで志願者数がガクッと変わるわけではありませんが、大学の勢いややる気を測る上で“箱根”は重要な判断材料。その証拠に慶應も箱根出場プロジェクトを展開しています。箱根路を走るランナーが運ぶ襷の重みは、選手や陸上部の関係者が考えているよりも重いのです」(同上)
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