コムドットやまと、記者会見で不興買い…テレビ局スタッフも頭抱えるYouTuberの扱い方
#YouTuber #コムドット
若い世代から熱狂的な支持を受けている5人組イケメンYouTuber集団・コムドット。ここ最近では、リーダー・やまとが2冊目となる著書『アイドル2.0』(講談社)を発売するなど、広く芸能活動を加速させている。
9月27日からは、初の冠番組となる『コムドットって何?』が、フジテレビ系の深夜枠(毎週火曜24:55~)でスタートするなど、テレビへも進出。
「コムドットは“地元ノリを全国へ”や“放課後の延長”というテーマで、中高生から圧倒的な人気を獲得。ただ、最近ではYouTubeチャンネルの登録者も伸び悩み、後発となる嵐の二宮和也が主導するジャニーズのチャンネル『ジャにのちゃんねる』に抜かれるのも、時間の問題となってきた。そういう事情もあり、本人たちもテレビを中心とした芸能活動に力を入れようとしているようです」(民放関係者)
すぐに書籍の発売や冠番組の獲得ができるのは勢いを感じるが、評判は果たして?
「『アイドル2.0』の発売に合わせて、やまとが出版社主導のイベントに登壇。会場にはマスコミもそれなりに集まったのですが、内容は……。マスコミ向けにリップサービスで、『自分たちの映画を作りたい』と話し、その配役に菅田将暉、坂口健太郎、ムロツヨシ、柳楽優弥、大泉洋の名前を上げた。自分たちのYouTubeでならまだしも、こういった記者会見で先方の事務所を無視して勝手にタレントの名前を使うことはご法度。関係ないのに宣伝目的で使われるわけですから、怒られて当然の愚行です。記事にして各事務所からクレームが来たら、出版社と本人たちのせいにしようと、某紙の記者などは話していたほどです」(週刊誌記者)
既存のルールを無視する度胸は買いたいところだが、これらの行動は、芸能界を敵に回すことにもつながりかねない。
また、配信動画では100万再生越えを軽々と達成するコムドットだが、テレビの現場では?
「冠番組『コムドットって何?』では、テレビのルールに縛られてしまい、本人たちの良さが出せていない印象。オードリー春日や大久保佳代子などをゲストに呼んで、制作陣もなんとか番組として成立させようとしていますが、各メンバーのコメントが面白くなく、タレントとしてはまだまだ実力不足。ボケるわけでもなく、かといって過激なことをするわけでもない。これならば、若手のジャニーズグループを起用したほうがまだいいと、各局のプロデューサーは判断し始めています」(民放関係者)
四苦八苦しているイメージのコムドットだが、テレビ進出に縋る背景には、現在のYouTuber業界全体が抱える根深い問題もあるという。
「メイク・コスメ、ガジェット、アウトドアなど、ガチの強みがなければ、YouTuberとしてカネを稼いで生き残るのはもう難しい。YouTubeに芸能人が多数参入したことで再生数の奪い合いになり、登録者数が1000万人を超えるHIKAKINでも有名芸能人とのコラボ動画が人気を獲得するようになってきた。バラエティー色が強いコムドットや東海オンエアなどは、多数の登録者がいても、すぐに淘汰される可能性を抱えているんです。
どれだけYouTubeが人気でも、やはりマスはテレビが握ったままですし、広告代理店もまだYouTuberをタレントよりも下に見ている現状がある。一定の人気を獲得したYouTuberは、テレビに進出するか芸能人とコラボするくらいしか、道が残されていないんです」(スポーツ紙記者)
だからこそコムドットは先手を打って、YouTuberとして人気があるうちにテレビ進出を目指すしたということか。しかし、しっかりとしたプランも芸能界とのパイプもない中では、苦戦は必至だ。
「コムドットといえば、緊急事態宣言中にマスクなしの飲み会を行ったことや、CHANELの香水とのタイアップで炎上。広告は品位を下げているとバッシングを受け、一部のブランドファンからSNSで不買まで起こされました。一般的なイメージでいえばまだ“炎上タレント”でしかなく、テレビ関係者も取り扱いには困っているんです。
今回、テレビ水準のトークはまだ無理だとわかったので、今後は若手芸人のようにドッキリやキツイ肉体ロケなら使えるかもしれないという声が上がっている。これまで自分たちの動画でもドッキリなどをしていますが、今度はどこまでテレビに合わせて企画をこなせるかが、今後も芸能界で活躍できるかのポイントになりそうです」(民放関係者)
YouTubeでは絶大な人気を誇りながらも、次のステップとして、テレビなどのメディアに進出し始めたコムドット。果たして、「コムドットって何?」のままの状態を脱することはできるだろうか。
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