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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 玉袋筋太郎の飲酒マッドマックス回
納言・薄幸もノーブレーキ

玉袋筋太郎「そいつ、強えのか?」「肝臓は水で洗う」――名言連発の飲酒マッドマックス回!

酒飲み界の名言「肝臓は水で洗うんですよ」by 玉袋筋太郎

 2軒目の居酒屋に到着した玉袋は、タバコを咥え、不意に一点を凝視した。その顔の渋みは常軌を逸しており、昭和の映画スターにしか見えない。

「『龍が如く』のパッケージなんよ(笑)。なんで、映画スターになってないん?」(ノブ)

 もはや、日常生活が映画スターの玉袋。次第に、『町中華で~』でも見せない顔つきになってきた。そろそろ、この人はもう飲んだらダメなのでは?

 そのタイミングで玉袋がオーダーしたのは、ポテトサラダだ。割れた半熟卵も乗っかっており、かなりおいしそうだ。この逸品メニューを前にソースを取った玉袋は、「食べる前に(ソースを)かけるか、食べてからかけるか」で延々悩み続けた。

玉袋 「かけるのか、かけねえのか? これ、CMまたぎだよ」

大悟 「またげるか!」

玉袋 「どっちだよ、これ? Do Judge! う~ん……」

ノブ 「早よかけ、酔っぱらいが! 何しとんねん、このジジイ!!」

大悟 「これが、筋兄ぃの芸やないかい。“ソースかける、かけん芸”」

 結局は、ソースをかけずに“生”(き)でポテサラを食べた玉袋。その後に向かった3軒目は、玉袋行きつけのスナックである。この店のママは、玉袋について理解しているようだ。

ママ 「うちのお客さんは、“玉ちゃん大好き”いっぱいいるよ。でも、玉ちゃんは苦手じゃん。プライベートで飲んでて『俺、番組見てます!』って言われたら、“酔いスイッチ”から“まともスイッチ”に入るじゃん」

玉袋 「俺は、心としてね……まあ、ミッキーマウスにはなれねえんだろうね」

ノブ 「なれるか!」

大悟 「いやいや、筋兄ぃは“中野のミッキーマウス”ですよ(笑)」

ノブ 「人を楽しませる者の中で真逆やん!」

 こう見ると『町中華で~』での玉袋は、酔いをだいぶ抑え気味にしているのがわかる。普段のロケの玉袋と今回の玉袋は、だいぶ雰囲気が違うのだ。酔い方を含め、各番組でタガの外し方を微妙に変えているプロ。つまり、今回は『町中華で~』以上の黒帯パワーが堪能できる良回だと言える。いわば、「玉袋筋太郎の酒場放浪記(マッドマックス)」といったところか?

 そんなこんなで、かれこれ7時間飲み続けた玉袋のロケは終了。いつの間にやら、彼は2リットルのペットボトルを片手に携えていた。

玉袋 「大変ですよ、内臓が。(ペットボトルの水をラッパ飲みした後)いいですか? 肝臓は……水で洗うんですよ!」

ノブ 「出た、名言出た! ふわぁ~、聞けた(笑)!!」

「肝臓は水で洗うんですよ」by 玉袋筋太郎

 酒呑み界屈指の名言で、千鳥のオープニングトークの伏線をしっかり回収した玉袋。本当に、これは彼の口癖なのだろう。やはり、最高の飲兵衛だ。しかも、『町中華で~』では見たことのない玉袋を見れた。やはり、玉袋筋太郎自身がブルース。つくづく、こんなふうに楽しく飲み歩けるおじさんになりたい。

 千鳥からは「相席スターが現れた」「シリーズ化してもいいんじゃないか」という声が出たほど、傑作ロケだった。玉袋が通常運転でも千鳥のツッコミがあると普段以上に面白く感じられるし、不作続きだった今年の『相席食堂』の中、間違いなく1番面白いロケだったと思う。

 そもそも、玉袋の人間性は同番組と相性がいい。千原せいじ回や松崎しげる回など、旅人が泥酔する回では爆発しがちな『相席食堂』。だからこそ、「これだよ、これ!」という感想を抱けたのだ。

 地上波でこれだけ「酒」「タバコ」「下ネタ」が登場する無秩序さも、関西ローカルだから許されるレベルだ。玉袋も幸も、ノーブレーキで楽しそうに飲む姿は気持ちよかった。いつか2人を地方の飲み屋で相席させ、飲み屋巡りをさせても面白い気がする。

 あと、今回の『相席食堂』を見ていると、こちらも無性に飲みに行きたくなるのだ。だから、視聴者の側もベロベロに飲みながら視聴するのがオススメ。そうすれば、“相席居酒屋感”が半端ではない。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2022/10/20 09:00
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