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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > マツコ、TBS新番組で引退間近のサイン?

マツコ・デラックス、引退へカウントダウン? TBSの“セルフパクリ”新番組スタートの事情

マツコ・デラックス、引退へカウントダウン?  TBSのセルフパクリ新番組がスタートした事情の画像1
マツコデラックス(Getty Images)

 秋の新番組が続々と始まっているが、早くも先行きが不安視されるのが、TBS金曜20時の新番組『~通しか知らない究極の1日~熱狂! 1/365のマニアさん』だ。

 この番組は、あるジャンルのマニアが熱狂する究極の1日に密着するもの。初回の2時間SPには「さつまいも」「北北海道」「美容」のマニアが登場したが、番組を見た多くの視聴者は、ほとんど同じ感想を抱いたことだろう――

「同局の『マツコの知らない世界』に激似、というか、ほぼ同じなんです。番組に登場したマニアはいずれも筋金入りの人ばかりで、マニアならではの知識や体験を知ることができるのは興味深かったですよ。でも、スタジオで魅力を説明するか、VTRで紹介するかという違いはあったにせよ、やっぱり『マツコ~』とコンセプトは丸被りしている。TBSで似たような番組をもうひとつ始める意味は、よくわかりません」(芸能記者)

 ネットには放送後、

「マニアさんとかいうイキスギさんのパクリみたいな番組始まった」
「沸騰ワードとマニアさんのオンエアが並んだら混乱する視聴者絶対出てきそう」
「激レアさん、マツコの知らない世界、沸騰ワードとかの何番煎じだよっていう番組始まったな」

 などの声が続出。『マツコの知らない世界』だけでなく、『DEEPな店の常連さんに密着 イキスギさんについてった』(TBS系)、『沸騰ワード10』(日本テレビ系)、『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日系)などとも似ているという指摘もあった。

 なぜ、こんなにも似た番組が多いのか?

「テレビ業界ではヒット企画がひとつ生まれれば、それをパクるのは当たり前。テレ朝系の『ポツンと一軒家』に似た番組やコーナーがいくつもあるのは、その典型です。

 出演するマニアは一般人なのでギャラはほとんどかかりませんし、欲しい情報は出演者がいくらでも提供してくれるので手間もかからない。テレビ出演をきっかけに名前を売りたい人はいくらでもいるので、出演者探しも手間はかからず、場合によっては“マニアのおすすめ”という形で商品やイベントなどを紹介することさえあります。ネットで探したり、リサーチ会社に依頼っすればいくらでもマニアは見つかりますし、企画が通りやすいんです」(バラエティ番組制作関係者)

 かくして似たような番組が乱立しているが、気になるのはTBSに『知らない世界』『イキスギさん』『マニアさん』と、3つも似た番組があること。しかも、そのうち2つはゴールデンだ。

 これには「TBS特有の事情がある」とキー局関係者は指摘する。

「TBSの金曜20時は、もともと『ぴったんこカン・カン』をやっていた枠。『ぴったんこ』は堅く2ケタを取る人気番組でしたが、安住紳一郎アナが朝の帯番組に移るため、昨年秋に泣く泣く終了となりました。そしてその後に始まったのは、笑福亭鶴瓶と今田耕司が司会のネタ番組『ザ・ベストワン』でしたが、こちらはサッパリ数字が伸びず、わずか1年で打ち切りに。せっかくのドル箱がアッという間に“死に枠”になり、やむなくレギュラーになったのが『マニアさん』だったんです。

 『マニアさん』は特番で2回放送されましたが、視聴率が突出していいわけではなかった。前番組のMCは鶴瓶&今田で、『マニアさん』がウエンツ瑛士&東京03飯塚ですから、制作費はかなり削れたでしょうけど。

 もっとも、マツコ・デラックスは最近、ことあるごとに引退をほのめかすような発言をしており、わざわざTBSが似た番組を始めたのは“引き継ぎ”を考えている可能性もある。実際、『マニアさん』には『知らない世界』のスタッフが何人も入っており、こちらをきっちり一人前に育て上げるプランかもしれません」(キー局関係者)

 マツコの去就は気になるところだが、ただひとつ言えるのは、そのうち“マニア番組のマニア”が登場するかも、ということである。

 

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2022/10/19 13:26
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