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#週刊誌スクープ大賞
ドリフターズ仲本工事、81歳の荒れ果てた自宅
ところで、喜劇には笑いはもちろんのことだが、ペーソスが必要なことはいうまでもない。チャップリンの映画『街の灯』『ライムライト』を持ち出すまでもなく、笑っているうちに涙が流れてくる「人生喜劇」。
日本のお笑い芸人は、ゲスなギャグや不細工な顔面をより醜くして笑いをとることしかないが、今週の新潮の元ドリフターズの仲本工事(81)の記事は、ペーソスあふれる人間喜劇とでもいうような趣がある。よってこれを今週の第1位にする。
このところ、新潮が頑張っている。香川照之のクラブでのご乱行から、ENEOS会長のやはりクラブでの「性加害」告発、今回の仲本工事のちょっと心配な老後暮らしまで、文春をしのいで、話題記事を次々に掲載して、「新潮砲」といってもいいほど気を吐いている。
文春に一時の勢いがないのは、やや心配だが、満を持して一発大ネタを仕込んでいるのかもしれない。期待して待ちたい。
さて、ドリフターズの中では、目立たないが、なかなかの運動神経を発揮する、貴重な存在であった。
父親が職人という家で生まれ、東京都立青山高等学校在学中は300人中7番の秀才で、将来は弁護士になろうと考えていたという。また、体操選手としても活躍し、東京都で2位の成績を残した文武両道の若者だったという。
学習院大学卒業後、バンド活動をしていたメンバーの中に高木ブーがいて、彼に誘われてドリフターズに参加したという。
1966年、来日したビートルズ日本公演の前座をドリフがつとめ、『ロング・トール・サリー』を仲本が歌った。
加藤茶や志村けんの陰に隠れて地味な印象だったが、アクロバットのような軽業をいとも簡単に演じていたのは仲本だった。
そんな仲本だったが、ドリフが解散し、いかりや長介が亡くなり、志村けんがコロナで急死して、加藤茶の超年下婚は話題になったが、仲本の消息はあまり聞こえてこなかった。
だが、仲本も27歳下の演歌歌手、三代純歌(54)と超年下婚をしていて、彼女と一緒に居酒屋やカラオケバー「ピンクローズ」をやっていたという。
居酒屋は結婚後3年で開店したが、昨年7月以降、店は開いていないようだ。
新潮によれば、同時期に彼女が出て行ってしまったためだそうである。仲本はというと、店の2階や1階部分で起居しているという。
9月のある日、新潮の記者が「ピンクローズ」を訪ねると、建物の2階から犬の吠える声がし、扉を開けると、動物の糞尿の臭いが鼻をつき、生活用品がそこかしこに散らかり、床には新聞紙が敷き詰められ、犬猫の世話をするためのグッズや仲本の私物が積み上げられていたという。
仲本が経営する店の関係者は、
「急に純歌さんが出て行ってしまったのは、表向きは“横浜でカレー屋をやるから”という理由でした。
ただ、私はその少し前、純歌さんから“私のことを好きだって言う人がいる”“結婚しようって言われているんだ”と聞かされていたので、出ていった本当の理由は男なのかなと推測していました。
彼女は“彼氏”という言葉を使っていましたし、“私も好きかも”なんて言いながらデートを重ねていたのは間違いないと思います」
出ていったのは仲本の誕生日直前で、一応、「ピンクローズ」で開かれた誕生会には出席していたというが、今年は彼女の手料理ではなく、スーパーで買ってきた総菜が並んでいたそうだ。
仲本の知人は、こう話している。
「出て行く前に純歌さんは“私は仲本さんの介護はしたくない。面倒を見たくない”と言っていたから、今更“愛”でもないのかもしれませんが」
かくして、犬数匹と小鳥数羽、猫一匹と仲本が置き去りにされたというのである。
掃除をしたくない女というのはいる。だが、純歌という女性は、それが相当極端なようだ。
仲本には3度の離婚歴があるそうだが、仲本と前妻の間にできた一人娘はこういっている。
「父と純歌さんが本当にそれを望むなら、二人で仲良く一緒に暮らしてしあわせに過ごしてほしいという思いはあります。
ただ、(自宅に)新聞紙が敷いてあったり、衛生面の良くない状態で父が犬や猫の世話をしているのは心配です。頻繁には行けませんが、私たちきょうだいで掃除や犬猫のお世話を手伝いに行ったりしています。父も純歌さんとの生活があるだろうと思い、会わない時間が長かったのですが、今年、久しぶりに父の元を訪れ、家がああいう状態だというのを初めて知りました」
しかし、一緒にいる女性が掃除をしなければ、誰かに頼んでしてもらうという手もある。ドリフの仲本といえば、相当な資産を持っていると思うのだが、店の関係者にいわせると、純歌は、数万から高いものだと20万円ぐらいの買い物を毎日ネットでして、仲本に代引きで払わせていたという。
店のポストに督促状が溜まっているのを見たことがあるそうだ。
おととしから去年にかけて、居酒屋やカラオケスナックの家賃を1年分滞納していたともいう。
そのためビートルズが来日したとき、前座で仲本が弾いた思い出のギターを200万円で売って支払ったというのだ。
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