NHK紅白、無難な司会者決定で、水面下で目玉歌手の出演交渉、吉田拓郎か加山雄三か
#城下尊之
ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!
――大みそかに放送される「第73回NHK紅白歌合戦」の司会者が決まりましたね。もうそんな時期ですね~。
城下 司会は大泉洋さん、橋本環奈さん、桑子真帆アナ、スペシャルナビゲーターを櫻井翔さんが務めることが発表されました。橋本さんは紅白初出演・初司会ですが、大泉さんは3回連続で司会。櫻井さんは個人としては過去に2回司会を務めた経験があります。ものすごく順当な起用。安心できるところを狙ってきたという感があります。
――そうですよね。番組を見なくてもなんとなく想像がつくというか、「見たい」という気持ちを掻き立てるものはないかな、正直なところ。
城下 NHKとしては、紅白はやはり視聴率を取りたいところ。NHKはいつも「視聴率は度外視」と言うのですが、本当はものすごく気にしていますから。昨年の紅白は歴代最低視聴率を記録してしまったので、「今年こそは」と思っているはず。
――「今年こそは」と言っても⋯⋯何か秘策はあるのでしょうか。
城下 毎年、特別企画枠の歌手が注目されています。2022年は引退のウワサがあるアーティストと、交渉している可能性が濃厚。たとえば、年内で音楽活動を引退すると発表している吉田拓郎さん。テレビ出演は7月21日に放送された「LOVE LOVE あいしてる 最終回・吉田拓郎卒業SP」(フジテレビ系)が最後と発表されていましたが、「そこをなんとか1曲だけでも歌ってくれませんか」「生放送でなくてもVTR出演でもいい」とお願いしている可能性があります。出演してくれたら話題になること間違いなしですから。
――民放に“最後のテレビ出演”という栄誉を持っていかれるわけにいきませんもんね⋯⋯。
城下 また、年内でコンサート活動を引退する加山雄三さん。加山さんは今後も音楽活動は続けるとしていますが、ナマで人前で歌う機会はもうないかもしれません。8月28日に放送された「24時間テレビ45 愛は地球を救う」(日本テレビ系)では、番組のエンディングで加山さんと出演者が「サライ」を歌唱したシーンが瞬間最高視聴率を記録しました。NHKも加山さんを逃さないわけがない。「最後に紅白で歌ってほしい」とお願いしていることでしょう。
――加山は出てくれそうな気がします、なんとなくですけど。
城下 高橋真梨子さんも今年限りでコンサートツアーを卒業するとしているので、紅白に出場すれば目玉になることは間違いありません。井上陽水さんも個人事務所の社長を辞任し、引退説が囁かれています。陽水さんはまだ1度も紅白に出場したことがありませんから、ここでサプライズ出場すれば視聴率がドンと稼げそうです。
2020年にラストツアーを開催したけれど新型コロナウイルスの影響で途中で中止となってしまった中島みゆきさん。本人は今後もライブ活動を行うと発言していますが、「だったらまずは紅白に⋯⋯」と交渉する可能性も。
――大御所がたくさん。
城下 根強い人気のある中森明菜さんも毎年のように出演交渉をしているでしょうし、昨年、娘の神田沙也加さんが急逝し紅白出場を辞退した松田聖子さんも「ぜひまた紅白に」とオファーしていることでしょう。
――最終的にどうなるんだろう。
城下 どうなりますかね。司会は順当で安心感のあるところを出してきて、今は水面下で目玉の歌手の出演交渉を必死になってしているところだと思います。
――出場歌手の発表は毎年11月中旬。楽しみになってきました!
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