『関ジャム』がミュージシャンたちの締め切り逃れテク&愚痴大会に!?
#音楽 #関ジャム
秦基博がされたくない質問「マイブームはなんですか?」
4人全員から“困っていること”として、こんなテーマが挙がった。それは、「インタビューで困る質問、どうしてる?」というものである。
いつも、秦が苦しむ質問は、「『マイブーム』と『趣味はなんですか?』」という問いらしい。
「めちゃくちゃ困ります。リリースするたびにマイブームを聞かれるんで。マイブームってそんな来ないじゃないですか? あと、趣味。僕、趣味は本当になくて」(秦)
ただ、秦のホームページには、かつて「趣味:ボウリング」と記されていたらしい。しかし、いくら取材でボウリングについて聞かれても話が広がらないことが何度もあったそう。だから、プロフィールから「特技:ボウリング」は削除をすることに。しかし、秦のウィキペディアのほうには「趣味:ボウリング」のデータが残り続けていた。だから、ボウリングについての質問は止むことがなかった。
過去の取材を思い出し、完全にうんざり顔の秦。そんな彼に、この日のゲスト・貴島明日香がある告白をしている。実は彼女、カラオケDAM「DAM CHANNEL」のMCなのだ。
貴島 「私、カラオケで流れている番組のMCをやっておりまして。それこそアーティストさんの方にスタジオに来ていただいて、まっさきに『マイブーム』と『趣味』を聞いています。本当にすみませんでした(笑)」
秦 「(うろたえて)逆に、傷つけたみたいな……(苦笑)」
貴島 「深掘りしていくじゃないですけど、人間性を引き出したいなって気持ちで、それこそウィキペディアもめちゃめちゃ調べて、インタビュー記事とかも読んで、質問させていただくんですけど(笑)」
秦 「……本当、すみませんでした。もう、なんでも聞いてください!」
こういう話になると、得てしてメディア側が批判されがち。だからこそ、インタビュアーである貴島の意見も聞けて、バランスが公平になってホッとした。しみじみ、どちらの側も苦労しているのだ。
筆者は、ミュージシャンに限らず著名人にインタビューをする機会が多い。秦の意見には耳を傾ける必要がある。インタビューイ(取材を受ける人)は答えに窮することも多いだろうし、身を削る機会だって多い。
今もまだ、一連の小山田圭吾の騒動は記憶に新しい。雑誌「ROCKIN’ON JAPAN」(ロッキング・オン)が得意とするミュージシャンに半生を語らせる系のインタビューは、インタビューイにとっては間違いなく大仕事のはずだ。
最後に思いをぶちまけたのは、斎藤だ。彼がいつも困る質問は、「メンバーの許せないところ、教えてください」だそう。
「メンバー間には許せないところ、もちろんあります。すごく長い時間一緒にいるから、許せないところは1つや2つあって当たり前なんですけど、それを尊重し合いながら、口にしないことでつなぎ止めてる関係性が美しいじゃないですか。『こんな質問で、僕らのバンドの関係性をぶち壊しかねないリスクを冒していますけど、わかってますか?』っていうことを、逆に質問したいです」(斎藤)
ミュージシャンにとって、インタビュー取材は音楽外の超重労働だ。メディア側の人間として、この事実は肝に銘じておきたい。
いつの間にやら“ミュージシャンの愚痴企画”と化した、今回の特集。本音トークが炸裂し、思いのほか意義深かった。またやってほしい。あと、今回で面白さがバレた斎藤には、いつかまた『関ジャム』に出てほしい。
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