『クレイジージャーニー』&『アナザースカイ』復活も…歴代“再登板”テレビ番組の行く末
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栄枯盛衰が激しいテレビ界において、いったん番組が終了すれば、“再登板”などはまずないと考えてもいいだろう。
しかしこの10月から、1度は終了した『クレイジージャーニー』(TBS系)が毎週月曜21時、『アナザースカイ』(日本テレビ系)が毎週金曜23時に相次いで復活するという珍事が出来した。
「『クレイジージャーニー』は、深夜番組ながら松本人志、バナナマン設楽、小池栄子という超豪華メンバーを揃え、スタート直後から大反響を呼び、ギャラクシー賞を獲ったり、DVDが記録的な売り上げを残したりと、瞬く間にTBSの看板番組に成長。ヤラセによって2019年にやむなく打ち切りとなりましたが、再開を望む声は多く、スキャンダルから3年を経て、異例の復活となりました。
一方の『アナザースカイ』は、コロナ禍で海外ロケが難しくなり、しばらくは国内ロケなどで凌いだものの、それも限界となり、2021年9月に打ち切りに。しかし、再び海外ロケができる環境が整い、再開の運びとなりました」(キー局関係者)
事情は違えど、これらの番組が復活したのは熱心なファンのラブコールがあったから。これ以外にも、復活が囁かれる番組は少なくない。
「今年2月に放送が終了した『ガッテン!』(NHK)は、復活を望む声が絶えない番組のひとつです。同番組は『ためしてガッテン』以来27年も続きましたが、番組の“若返りを図る”という号令の犠牲に。視聴率はまったく落ちていなかったのに、打ち切られました。
代わりにスタートしたのが、石原さとみが司会の『あしたが変わるトリセツショー』ですが、内容は『ガッテン』とほとんど同じなのに、数字はガクッと落ちています。ハイテンションで番組進行する石原もなんだか空回り気味で、長寿番組になるイメージは沸きません」(テレビ関係者)
名の挙がる番組は他にも。
「民放で浮かぶのは、『ぴったんこカン・カン』(TBS系)です。こちらも最終回まで好視聴率をキープしていましたが、安住紳一郎アナが朝の帯番組『THE TIME,』をやるため、やむなく終了。
しかし『THE TIME,』は一向に数字が伸びない上、金曜MCの香川照之が不祥事で降板し、打ち切りの噂さえあります。そうなれば、安住アナにとっては不本意な形ですが、『ぴったんこ』復活の話も出てくるでしょう」(テレビ関係者)
1度終わった番組が復活すれば、ファンの感激もひとしお。実際、うまくいった例もある。
「『ナニコレ珍百景』(テレビ朝日系)は、打ち切りを経て再開しています。同番組がいったん打ち切りとなった2010年代の後半、テレビ朝日は『大改造!! 劇的ビフォーアフター』、『しくじり先生』、『SmaSTATION!』など、決して数字は悪くない長寿番組を次々と切り、新陳代謝を図った。ですが、流石にやり過ぎの感がありました。
『ナニコレ』復活は、そんなリニューアルがうまくいなかった末の苦肉の策でしたが、今や視聴率ランキング上位の常連で、結果オーライです。
そして、『ブラタモリ』(NHK)も、“復活組”に入れていいでしょう。こちらはもともと深夜に単発で放送され、あまりに反響が大きかったためにレギュラー番組に。半年おきに放送と休止を繰り返すスタイルでしたが、2012年を最後に無期限の休止期間に。
ですが、『笑っていいとも』(フジテレビ系)が終了してタモリさんのスケジュールが空いたことで、2015年、約3年の休止期間を経てついに復活。通年のレギュラー番組になっています」(テレビ情報誌記者)
もっとも、復活が失敗だった例もある。
「『料理の鉄人』(フジテレビ系)は、2012年に『アイアンシェフ』に番組名を変えて復活しましたが、1年も経たずしてあっという間に打ち切りになりました。テレビ東京系で90年代~2000年代前半の名物番組だった『TVチャンピオン』も、2018年に“極~KIWAMI~”としてBSで復活しましたが、こちらもサッパリ話題にならず、1年ちょっとで終わっています。
ただ、『アイアンシェフ』はフードショー番組として世界各国で現地版制が作成され、Netflixでも配信されており、海外ビジネスとしては成功。2020年には日本国内でも『帰ってきた! どっちの料理ショー.web』という配信番組として“復活”しているので、ちょっと特殊な例ですね」(同)
見事に復活を果たしても、悲喜こもごもな“再登板”テレビ番組史。『クレイジージャーニー』と『アナザースカイ』は、果たして“成功組”に入れるか?
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