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『お笑いの日』MVPはダイアン津田&ランジャタイ 「ゴイゴイスー」への姿勢に感動

『お笑いの日』MVPはダイアン津田&ランジャタイ 「ゴイゴイスー」への姿勢に感動の画像1
ランジャタイ 伊藤幸司 Twitter(@ranjyatai11)より

 10月8日、ダウンタウンが総合司会を務めるTBS系特番『お笑いの日2022』が放送された。

 午後2時から午後9時54分までの約8時間におよぶ生放送を締めくくったのは、『キングオブコント2022』。ビスケットブラザーズが史上最高点を獲得し、見事優勝を果たした。

 ただ、その一方で『お笑いの日』全体のMVPと称される芸人がいる。

 ダイアン・津田篤宏だ。

 津田は、午後2時から午後3時30分頃まで放送された『お笑いプラスワンFES』というコーナーに登場。勢いがある人気コンビに1人の芸人が加わり、コラボネタを披露するというコーナーで、津田はランジャタイとスペシャルユニットを結成した。

 すれ違いざまに肩がぶつかり、一触即発となったランジャタイの2人。ともに拳を振り上げて殴りかかろうとした瞬間、いきなりダイアン津田が登場し、おなじみの「ゴイゴイスー」を音楽に乗せて披露、さらには唐突にわんこそばを食べ始め……。

 一体何をやっているのか、さっぱりわからないネタを披露したランジャタイと津田。不条理極まりないが、会場は大爆笑で、「ゴイゴイスー」や「ランジャタイ」という言葉がツイッターのトレンドに入るなど、ネット上でも大好評だった。

「津田さん本人も、ネタ終わりに何が面白いのか『わかっていないです』と話していましたが、見ているほうも同じ。なのに、なぜだか面白い(笑)。津田さんも何が面白いのかわからないと言いつつ、みっちり練習し、一切ミスなく最後までやり遂げていて、スゴかったですね。ランジャタイの“天才”な部分もしっかり見えたし、津田さんの愚直な姿勢も良かった。両者とも、確実に評価が高まりました」(構成作家)

 芸人が生放送でネタを披露することは数多くあるが、基本的には何度も劇場で披露している“やり慣れたネタ”をすることがほとんど。生放送で新ネタを披露するのはレアケースで、まして後輩芸人が作った“何が面白いのかわからないネタ”となれば、客にウケるか否か不安な気持ちに支配されることだろう。

「コラボネタを生放送でやる場合、場の空気がつかめずに、途中からアドリブに逃げてしまうというケースは少なくない。ヘタにスベるより、ネタを壊してしまったほうが、ダメージも少ないですからね。でも、津田さんは、決して逃げることなくしっかり完遂した。

 しかも、後輩であるランジャタイとのコラボなので、津田さんが自由に動いても全然問題はないわけです。それなのに、ちゃんとランジャタイサイドのネタを尊重して、完璧に仕上げたのは賞賛に値しますよ。ヘタレな感じを何かとイジられることが多い津田さんですが、根底にある芸人根性を垣間見た気がします」(同)

『お笑いプラスワンFES』のコーナーでは、過去に遺恨があった鬼越トマホーク&ほんこんのスペシャルユニットや、さらば青春の光&TKO木下隆行の元松竹芸人同士ユニットも登場した。

「過去、鬼越が『水曜日のダウンタウン』(TBS系)でほんこんさんを腐すような発言をしたことで遺恨ができた両者でしたが、コラボネタは比較的ストレートな感じで、“過去の遺恨はお笑いで水に流す”という雰囲気。芸人らしい収め方でしたね。

さらばとTKO木下さんのコラボは、後輩にペットボトルを投げつけるなどしたパワハラ疑惑で事務所を去った木下の今後の“イジり方”のお手本になるようなネタ。木下さんのペットボトル事件はすでにネタみたいな状況になっているので、今後、木下さんの仕事が増えていく可能性も高いです。その道筋を、さらばがわかりやすく提示したのでは」(バラエティ関係者)

 いずれにしろ、今年の『お笑いの日』のコラボネタは、関係者も唸る秀作ばかりだった。

「『お笑いの日』では目玉の『キングオブコント』が注目されがちですが、それ以外のコーナーにも見どころはかなり多かった。素晴らしいコンテンツに育ってきています」(同)

 今年で3回目となった『お笑いの日』。今後も、TBSの定番コンテンツとなりそうだ。

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2022/10/12 20:00
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