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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 秋篠宮家新居が「現代のベルサイユ宮殿」

秋篠宮家44億円新居に「現代のベルサイユ宮殿」批判、庶民感情を逆撫で

アントニオ猪木、カネと政治と晩年と

 猪木が力道山に見出されてプロレスの世界に入り、ジャイアント馬場とともに一時代を作ったことは、ここで書くまでもない。

 倍賞美津子など、彼の身近には5人の女性がいたというが、華やかな女性遍歴も今さらであろう。

 政治にも興味を持ち、1980年初めには「スポーツ平和党」を立ち上げて参議院選に出馬し、99万票を獲得した。

 そして翌年、イラクのクェート侵攻で邦人41人がイラク国内で人質になった際は、救出するためにフセイン大統領の息子と会った。その後6500万円でトルコ航空機をチャーターして、人質の被害者家族を連れイラクを訪れ、プロレス興行を開催し、その後、人質が解放されるという“快挙”を成し遂げてもいる。

 国会議員の次に、なぜか、1991年2月に東京都知事選へ出馬した。しかし、出馬表明の翌日に取り止めてしまうのである。

 この不可解な行動は、文春によると、新日本プロレスの大株主だった佐川急便の佐川清会長に、約17億円といわれていた借金をチャラにしてもらうためだったという。

 北朝鮮へも何回も行っている。だが公安関係者にいわせると、ある日本の財界人に、「レアメタルの権利を取ってくるから、金を出してほしい」と持ち掛けていたという。

 この話からもわかる通り、いくら稼いでも、ザルに水のごとく、借金に追われ続けた人生でもあった。

 永久電池、ビンタ一発100万円。北朝鮮では、壮大なイベントを開きたいと知り合いにいっていたそうだ。

「38度線の非武装地帯で、マイケルジャクソンを呼んできて……」

 大ぼらを恥ずかしげもなく吹けるところも、この男の才能ではあったのだろう。

 生涯の稼ぎは、プロレスの放映権料や興行収入、商標登録した「1・2・3・ダァーッ」などの使用料を含めると、文春の計算では、200億円は下らないのではないかという。

 しかし、晩年の猪木のマネジメント会社は、借入した1500万円を払えず、債権者から株式を差し押さえられるほど困窮していたという。

 典型的な「借りたカネは俺のカネ」というタイプで、ロマネコンティを開け、10人程度のランチでも500万円、夜は1000万円は当たり前だったという。

 遠くで見ていると男らしくてカッコいいが、近くへ寄ってみると嫌なところが目立つというタイプだったのだろうか。

 そんな猪木に、最後の試練が襲いかかる。

「全身性トランスサイレチンアミロイドーシス」という難病である。

 タンパク質由来のアミロイドが心臓をはじめとする全身の臓器に沈着する難病で、重症化すれば生命を脅かす恐れもある。国内の患者数は約2000人。100万人に数人が罹るとするデータもある。猪木は2018年に発症し、闘病生活を続けていた。

 文春は2021年12月9日号で猪木にインタビューしているが、そこで猪木はこういっていた。

「今までに何べんか『もうこれでいいかな』って思うくらいの気持ちになったことがあったんです。寝てもだめ、立っていてもつらい。そういう感じなんでね。一日が終わると、やれやれ今日も……と。みんな『頑張ってください』って言ってくれるんだけど、本音を言えば『もう頑張るのはやめようよ』『楽にさせてよ』と(笑)。今はただその日、一日を楽に生きられればいい。そんなふうに思ってるんです」

 猪木よ、もう頑張んなくていいんだよ。(文中一部敬称略)

【巻末付録】

 今週はポストだけ。

 袋とじ「日向かえで G乳シンデレラ」「高橋凛 瑠璃色のお姉さん」「澄田綾乃 おすましエロス」

 この中では、日向かえでがいい! この挑発的な眼差しで見つめられたら、聖人君子のままではいられなくなる。そんな気にさせる美少女である。

 

元木昌彦(編集者)

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

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もときまさひこ

最終更新:2022/10/11 19:00
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